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着替えたところで、サイズは少し…いや、かなり大きいか。
ズボンを穿かなくても特に問題ないサイズ、となれば、これは誰の服かなんて、考えなくても分かるだろう。
そこまで考えたところで、急いで部屋を準備してきたらしいハッターが戻ってきた。
｢待たせ――、！？｣
｢あ、ハッター！これ……｣
｢なんで俺の服着てるんだ！？｣
｢ネズミが持ってきたんだよ！ いいでしょ｣
｢僕がアリスさんの着替えどうしようかって言ったら止める間もなく、持ってきてしまって。困りましたねえ｣
「止めろよマーチおまえ分かってて行かせただろバカか」
スリーピーやマーチの話が頭に入るかと言われれば、否だ。
確かに着替えがないのはそうだ。ハッターの服であればサイズは大きいだろうが問題は無い筈だ。…そう、他の服であれば。スラックスや、寝巻きなら。
｢ご、ごめんなさい、すぐに脱ぐわ｣
｢脱 ぐ な！
…俺の、ルームウェアなら、貸せる。持ってくるから、待っていろ｣
ハッターはそう言って、早足にその場をあとにした。
アリスは、着替えると言いつつも、自分の着ている服がハッターのものだと思うと、妙に落ち着くのを感じて、もう少しこのままでいようかな、なんて思っている。
そんな様子のアリスを見て、マーチはニヤニヤしていたとか…してなかったとか。
かくして、アリスは用意されたルームウェアを着て、部屋に足を踏み入れる。
窓がひとつと、ベッドがひとつ、隣に小さなテーブルと椅子、それからクローゼットがひとつのこじんまりな部屋。
(今日一日で…色々、あったなあ)
アリスは落ち着くのを感じる。無駄に広いと逆に落ち着かないのだろうなんて思いながら、ベッドに入り、目を閉じる。案外、疲れていたようですぐに眠気がやってきた。アリスはそのまま眠りに着くのだった。
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ユエル(プロフ) - クルルさん» コメありがとうございます！不定期更新ですが頑張りますね(^^) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: 673d6f73a6 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - めちゃくちゃ面白い！！！！サイコーです！！続き待ってます！！ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 297c8a2c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月21日 1時
