【名前固定オリジナル】白黒アリス 〜白の少女は不思議の国を救う〜 上

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ーー俺とチェシャは、腐れ縁みたいなモンだったんだ。

俺の肉親は昔からいなかったから、レーテ…チェシャ(あいつ)の母親が作った飯をよく一緒に食ってた。

あいつの家は代々、女王付きの兵士やら将軍やらを排出してる家で…まあ、速い話がいいとこのお貴族様なわけだ。
その中でも、あいつは優秀だったらしい。
先代女王に認められて第一王女…つまり、今の女王の教育係になることが早くから決まっていた。

俺？ 俺は…まあ、そうだな。
ただの一般市民、ってやつさ。

ともかく、あいつは第一王女…めんどくせえな、今は女王なんだし女王でいいか…女王の側近になることが決まってた。
当然、気に入らない奴も出てくるわけだ。
その筆頭がホワイトーーあのいけすかねえウサギ野郎さ。

あの野郎は…先代女王が亡くなった途端、本性を表した。

レーテを殺し、あいつを…目の前で親を殺されたチェシャを、捕らえやがったんだ…！

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