4 ページ6
キスされただけで、
こんなに感じちゃって、
恥ずかしい。
もう、顔、見られない。
「・・・可愛い」
大倉の甘いささやきが耳元を、掠めた。
「抱っこしたろ」
私を軽々と抱き上げて、
ハイヒール脱がせて、
ソファに連れてく。
座らせてくれてすぐにまた、
甘いキスが降ってきた。
唇を貪る間も、
大きな掌が私の頬や髪を撫でて。
大きな大倉に包み込まれてる感覚に、
酔いしれる。
私、女なんだ、って・・・
実感してる。
女に生まれたことに、
子供の頃から、少し否定的だった。
何不自由なく育ててくれたけど、
両親は兄の方が可愛いみたいだったし、
ずっと、男だったら良かったのに、って、
心のどこかで思って生きてきたのに。
でも今は・・・
女に生まれて良かった、って、
心の底から思えた。
大倉の長い指が、
私の首筋を降りてきた。
ゆっくり迷って・・・
やっとたどり着いたワンピースの襟元。
「・・・ええ?」
少し不安そうに聞く。
「聞くの、ずるいよ・・・」
わけもなく、涙が溢れそうで、
目が潤んでくる。
大倉が息を飲んだ。
半開きになった私の唇に、指先で触れる。
「・・・やばい。
その顔」
掠れた声が、
脳まで痺れさせる。
キスで塞がれた唇。
求められて、夢中になってるうちに、
襟元にあった手が、胸を撫でた。
思わず漏れたため息。
「もう止められへん・・・」
呟いた大倉が、
覆いかぶさってくる。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、
この羞恥心が、
愛しさの証のような気がしてた。
718人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
^o^(プロフ) - 更新楽しみに待ってまーす! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 08c21993cd (このIDを非表示/違反報告)
h413woman(プロフ) - 2の続編があったなんて昨日初めて知りました(笑)いつも楽しく読ませてもらっています!有難うございます!せっかく名前変換があるので、お前と呼ばれるよりも、名前で表示されるように増やしてくれると嬉しいです! (2018年7月12日 13時) (レス) id: 6ee695b244 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 長くなってもいいと思いますよ〜、是非とも読みたいです(≧▽≦) (2018年7月12日 7時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 返信有難うございます◎覚えててくれて本当に嬉しいです☆250字に言葉が纏まらずいつも長くて申し訳ない笑( ; ; )ロングバージョン読んでみたいな〜気長に待ってます(^o^)/安田社長の今後の展開も楽しみ♪ (2018年7月12日 5時) (レス) id: ac3afc1999 (このIDを非表示/違反報告)
yume.no.(プロフ) - 長いバージョン、ウェルカムです☆それより雲行きがあやしいー!!ドキドキ笑 (2018年7月11日 22時) (レス) id: 716f977705 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年7月4日 9時