WASABI ３

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日課になってる転職サイト見てたら、
前の会社(実は今はまだ有休消化中の身)の、
課長から連絡があって、
取引先の小さな会社なら紹介出来るっていう、
ありがたいお話だった。


その後、亮からメールが届いた。


『さっきはごめん。
電話なんかしてもうて。
荷物、俺の分は、処分してくれてええから。
ほんまごめん。

どうかしてたわ…』


慣れない海外で、
亮、大変なのかな。

寂しいのかもしれない。

なんでも器用にこなせる人だけど、
人付き合いだけは、
誤解されやすい性格のせいで、
苦労するんだ。

まして、言葉も文化も違うアメリカでは、
いろんなストレスもあるだろうし。



『ううん。
気にしないで。

荷物は送るよ。

年末に帰って来るのなら、
その時にでも・・・』


そううってたら、
背後のソファで、
大倉がむくって起き出す気配がして、
慌てて、画面を消した。


ずるずる、ソファから滑り落ちて来て、
私のことを後ろからハグしてる。


ふわぁって大倉の匂いに包まれて、
それだけで胸がじぃんてして。


私、きっと一生、
この人に、
無条件に恋しちゃうんだろうなって、

そんなこと、考えてる。



「おはよ」


顔だけ振り返って言ったら、
まだ寝ぼけた顔で、
声にならないような返事して、
軽くうなづいた。

こんなにでかいのに、可愛いなあ。

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