63杯目 ページ17
気付いたら白い空間にいた。
そして目の前にはあの青い影が。
「あんた誰？」
「・・・」
揺らめくだけで何も反応がない。
「救ってくれたと思えば今度は殺害。悪いとは言わないけど、せめて一瞬で逝かせてほしかったかな」
表情は見えないはずなのに、何故かその影が悲しそうにしているように見えた。
「私は、寒いのが、嫌い。独りぼっちだった頃を思い出してしまうから」
ゴミの散乱した汚部屋で、一人床に横たわっていたあの頃。
とても心が寒かった。
優しさを知ってしまった今では、もう二度と戻りたくはない過去だ。
「・・・」
それでも影は喋らない。
いや、喋れないのかな？
「・・・ここから出して」
戻りたい。
皆のいる場所へ。
元いた世界とは違うけど、今はあの場所が一番居心地がいい。
《君がそう願うなら》
「！」
なに、頭の中に、声が？
《私はいつも君の幸せを願っている》
いや、声というか、そういう言葉が脳の中に浮かんでくる感覚。
《私と君は似ている、けど少し違う》
どんどん頭の中に言葉が流れてくる。
《だから気をつけて》
《"僕"にはあまり関わるな》
「・・・!?」
一人称が変わった。
なに、どういうこと？
わかんないよ、
「僕って貴方のこと？」
《僕はもう一人の私》
《私は君の幸せを》
《僕は私の幸せを求める》
《僕から自分を守って》
《いつかの探偵が言っただろう？》
《そして今君は君を助けてくれる人の元にいる》
「どこ？」
《それは自分の目で確かめて》
《ちゃんと自分を大切にして》
《君が幸せなら、私はそれで満足》
《でも、我儘を言うなら》
《君と・・》
「私、と？」
《だめ、》
《僕は出てきちゃ駄目だ！》
「!?」
《僕は》《私は》
「二人!?」
《だめ、お願い、僕はいつも君のそばにいる》
その時、影から二つの黄色い光が見えた。
《だから、お願い、もう一人の私を、僕を》
《ーーー殺して》
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チョコミント - 面白いです！ (9月18日 19時) (
レス) id: d1016c78dc (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - 名無しのインティライミさん» わぁああありがとうございます！ 合格できるよう頑張ります！！ (2019年1月17日 19時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのインティライミ - 受験頑張ってください！応援します！いつまでも待っているので、無事合格するのを願っていますよ！！ (2019年1月17日 6時) (レス) id: 24c67caab3 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - ヨルさん» キャー(≧∇≦) ありがとうございます！ 頑張ります！！ (2019年1月12日 1時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 受験頑張ってください！来年でも再来年でも何時でも待ってます！ (2019年1月12日 1時) (レス) id: dd4205d183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wiyu | 作成日時：2018年9月23日 2時
