9話 ページ10
Aside
『んっ…』ﾓｿﾞﾓｿﾞ
出「あっ起きた？おはようA君」
『………は？』
思考が一瞬停止する。
起きたらデクという男がベッド脇に座っていた。
ｶﾞﾊﾞｯ
跳ね起きて何か武器となるものを探そうとするが何も無い。
出「驚かせたかな、安心してここは安全だから」
『…意味わかんない』
本当に分からない、何に安心すれば良いんだそれに
コイツは俺が何に怯えているかも知らないで…
『勝手なこと言ってんじゃねえ』
出「弟君には何の影響も被害も出ないよ」
『ッ！！？』
やっぱり調べがついたのだろう…
でも何の支障もない…そんなことあんのか？
出「でもA君が抵抗や脱走するなら僕らは弟君
に君のことを聞かなきゃいけないんだ」、
『なんで…親父でも良いはずだ』
わざわざ拓に聞かなかったってクソ親父がいるはず…
出「家族で一番君のことをわかっているのは弟君だと
判断されたんだ。家庭状況も悪かったみたいだし
ごめんね」
そう言った後デクは急いで言葉を繋げた。
出「その代わりね、ここにいれば沢山愛をあげられる
職員の人は優しいし安心できると思うんだ
今まで辛くて大変だったと思うけど、もう大丈夫
僕が来たからね」
そう言ってデクは俺に近づいてきた。
『ッ！やめろ‼何する気だ』
分からない
デクは今何しようとしてたんだ、なんでこんな柔らかい口調なんだ、なんで…こんなにも胸がギュッとなるんだろう。
おかしい…おかしい俺は拓が幸せなら良いんだなのになんでこんな変な気持ちになるんだ
嫌だ、嫌だコイツは変な人間だ。
『近寄るな！なんなんだお前、
変だお前は変な人間だ、どうしてこんな変な気持ち
になるんだ！出てけ！話したくない！』
俺が力一杯拒絶すると少し考えたような顔をした。
出「わかった違う人呼んでくるけど結構時間掛かるか
らなんかあったらそこのボタン押してね」
そう言い残してデクは部屋から出て行った。
俺はこの変な気持ちを忘れたくて、近くにある本を読み漁った。
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空(プロフ) - あゆみさん有難う御座います！頑張ります！ (2020年1月9日 21時) (
レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます ！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 有難う御座います！初めて書いたのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月8日 7時) (レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年1月2日 10時
