29話 ページ30
Aside
午前6時
『ん…』
目を覚ますと聞こえるタイピングの音。
頭を乗せているのは、筋肉質で硬いけど暖かい
ゆっくりと体を起こす。
出「おはよう、3時間しか寝てないけどよく眠れたか
な？」
出久はいつも通り笑顔で言うが少し顔が赤い。
なんでだ？
『あぁ迷惑かけた。悪い…』
目を擦りながら謝罪をする。
出「迷惑なんて思ってないよ、むしろ嬉しかったんだ
だって前のA君ならこんな事させてくれな
いだろ？」
確かに、眠りたくて頭が回らなかったのもあるが以前なら絶対にこんな事させない。
でも以前の俺となにが違うのだろう、
慣れた、から…とか？
そういえば出久に隈ができてる、寝てないんだな。
『仕事、終わらないのか？』
出「もう終わるよ」
確か出久は昨日今日で休みだった筈だ、コーヒーを淹たらカフェインで眠れなくなるよな…
俺は飲み干した出久のコーヒーカップを洗ってホットミルクを入れた。
昨日飲んだのはとても美味かったから自分の分も一緒に、
出来上がったホットミルクを机に置く。
出「ありがとう」
顔を綻ばせて言う出久、この顔を見ると何だかむず痒い、というか恥ずかしいというか、どうすればいいのか分からなくて、顔を背けてしまう。
ホットミルクを飲み終える頃には出久の仕事は終わっていた。
出久が立ち上がる、きっと眠るんだろう。
なのに俺の手を取って寝室へ向かう出久。
『…なに？』
出「A君も、もう一眠りしよ？」
ヘラリと笑って手を引く出久に少し戸惑う。
『いや、俺は…』
本を読む、と言おうとしたが止められる。
出「じゃあ、おやすみー」
出久は俺に抱きついて、そのままベットに飛び込んだ
出ようと藻搔いたが力の差的に意味はなく、寝れるわけないと思っていてもやっぱり何だか、あったかいし、気持ちいい。
既に出久は寝ている、出久の腕に力が入ってない今、その気になれば抜けれるのに…
俺は、そのまま眠りに落ちた。
あの悪夢は見なかった。
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空(プロフ) - あゆみさん有難う御座います！頑張ります！ (2020年1月9日 21時) (
レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます ！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 有難う御座います！初めて書いたのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月8日 7時) (レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年1月2日 10時
