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有一郎side
「寒い､､､､」
「やめろ、もっと寒くなる」
「さむーーいー！！」
「夏もやったんだよこのやり取り！！」
あの夏から半年程経ち、俺達は姉さんの誕生日のための買い出しに来ている。
無一郎はもうプレゼントを買ったらしい。
毎年毎年早すぎると思う。
「ケーキはどんなのがいいと思う？」
「姉さんはチョコレートケーキでしょ」
「いやいや、普通にショートケーキだろ」
「はぁ？わかってないなぁ。姉さんは甘いものが大好きなんだからチョコでしょ」
結局決まらなかったので、小さいのを３つ買った。チョコとショートケーキとフルーツタルト。
「姉さん喜んでくれるかな〜♪」なんて俺の横でスキップしている弟を見て頬が緩む。
本当に哀れだな。
叶わないってわかっているのに、一緒になれるはずないのに、コイツはいつまでも姉さん姉さんって姉の背を追い続けている。
いい加減､､､諦めろよな。
なんて、言えるわけない。
きっと無一郎は、片思いを続けても辛いだけなんて誰よりもわかってる。
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花咲あずみ - 瑠璃さん» コメントありがとうございます。励みになります！頑張ります (8月18日 11時) (
レス) id: e15ecd0c92 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 初コメ失礼します。凄く面白くて一気に読んじゃいました！これからも頑張ってください！ (8月18日 11時) (レス) @page22 id: 81aa96cf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花咲 あずみ | 作成日時：2024年8月11日 20時
