元攘夷志士の医者はイケメン！「いや私女だからァァァア！」

第十二訓 ページ15

刀の切っ先は、もう私を追えていない。

高杉の一瞬の一撃は空振りに終わった。


――その高杉の腹には、ぎっちりと私の足が食い込んでいた。



一瞬の疾走で刀を避け、そのまま高杉の腹に蹴りを入れるなんて、どこまでカッコよくなれば気が済むんだよAちゃん！

説明口調の心情を綴ったところで、私は足にもう一度力を入れて蹴り、高杉を突き放した。


高杉は倒れはしなかった。

その目が私を凝視する。


どういった感情だろう……悔しさとかでもなさそうだ。

言うなれば――





迷いから、確信に変わった時のような、そんな目をしていた。









「A……なァ、その足――









義足か？」












.

うわぁ……昨日ちょっとおぞましい眠気の中書いてたからばんばん改善点見つかる……。

すみませんめっちゃ変えました。

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