第八訓 ページ11
あはははは――
…今のは文字では表現できなかっただけで、エコーのかかった笑い声をあげながら満面の笑みで両手を広げていて私の周りが輝きに輝ているというアニメでよくあるあの表現をやろうとしたわけで――
『ごちゃごちゃうるせーよ。解らん』
さーせんした。毒舌の自分。
『ん? なんか呼び方変わったか?』
そんなどうでもいいことは置いといて…
まぁキャッキャウフフで周りに花が散ってる状態って言えば解りやすいだろうか?
兎にも角にも私は
祭りムードこえーな。
大量の景品と射的の屋台主から奪い取った銃とたこ焼きと綿飴とetc…
を抱え、駆けまくっていたわけだ。
ここで問題なのは、祭りの会場が以外にも広かったことだろうか。下見に来ていなかったことも後悔すべきかもしれない。
――迷子になったのだ。
『嘘だろオガ太郎』
オガ太郎じゃない、緒方だ。
ポル〇レフみたいに言うんじゃあない。
いつの間にか私の目の前には一面の海が広がっていた。
辺りに明かりは無く、頼りは今進んできた道――祭りの会場のはっしこの、提灯のみなのだった。
「仕方ねーな…まぁ明かり辿ってたら知ってる場所には出れるだろ」
ザッ、と今進んできた道を振り返り、一歩目を踏み出したその時――
「A…か…?」
右耳にするりと入り込んだ声。
骨の髄まで凍えそうな冷たい低音が、私の名を呼んだ。
――その声は、少し懐かしくもあって。
私は頭を整理して、ひっそりとした光の無い海に停められた"大きな船"に目をやった。
理解する。
そして、笑う。
「高杉…久しぶり。らしくねェツラしてんな」
らしくない。
――目を見開いて、驚いている高杉を見やり、私は言う。
多分、私に会ったことが以外とかじゃないだろうな。
この祭りで何かすることは、簡単にヅラに漏らしてたんだから、私が知ってても可笑しくないだろう。
だから――多分。
今、高杉が信じられないように見ている私の"足"に、ジーンズで肌の見えない、当然のように生えている足に、驚いているのだろう――。
.
全然更新しとらんかった…申し訳ない…
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レイレイン(プロフ) - ふわもちねこさん» 亀更新申し訳ない……有難うございます!モチベになります笑 (2022年10月2日 11時) (レス) @page17 id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもちねこ(プロフ) - 続きがない…だと…!? めっちゃおもしろいです続き待ってます! (2022年10月2日 3時) (レス) @page17 id: 8da5ac43aa (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン(プロフ) - きゃあ〜!有難うございます!うれじいでず! (2022年8月2日 17時) (レス) id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけ - この小説最高すぎだろ! (2022年8月2日 15時) (レス) id: 796715c198 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン(プロフ) - ちょ、そんなこと言われたら私、朝も昼も眠れなくなっちゃうじゃないですか…ッ!私がそんなお言葉頂ける日が来るとは思ってもみなかったです。有難うございます!頑張ります! (2022年5月20日 15時) (レス) id: 2b86b63c91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイレイン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/
作成日時:2021年4月2日 11時