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「キルアはよく一緒に遊んでくれたの？」
「うん！お兄ちゃんはね、お人形さんごっこも砂遊びも死んだフリも得意なんだよ！」
「し、死んだフリ！？」
「うん。あたしがばんっ！ってしてたら頭がぴゅって消えちゃうの！」
あははとさも楽しげに笑うアルカ。…ちょっと気になる。今度見せてもらおう。
「キルアお兄ちゃんとあたしとナニカはほんとにずっと仲良かったんだよ？だけど、最近お兄ちゃん来てくれないから…」
笑っていたのが一転し、ぽそぽそと寂しげに話し出す。
「ナニカちゃんとキルアも仲良かったの？」
「…うん。お兄ちゃんはナニカもアルカも大好きだって言ってくれてたよ。…だけど、来なくなって…あたし達のこと嫌いになっちゃのかな。」
次第には涙を浮かべ始めた。これには少女もおろおろする。
「大丈夫！！キルアがアルカちゃんとナニカちゃんを嫌いになる筈ない！」
「そうかな、でも、お兄ちゃん」
「来ないんじゃなくて、来れないんだよ！きっと、きっと何か理由がある筈…！」
自分にも言い聞かせるように出る言葉。キルアが知ってて妹達を放置するような非情だとは思えない。思いたくない。
……そうだ
「アルカちゃん、ナニカちゃん、こんな所出よう」
「え？」
「キルアと私と一緒に家出するんだよ。そしたら」
ぎゅっとアルカの手を握る。アルカにとっては久々に感じる、じんわりと暖かい体温。
ちかりと一瞬目が眩む程の希望が、少女の瞳に見えたような錯覚。
しかしそれは、大きな影によって掻き消される。
「残念だが、それは出来ない。」
「！…っぅぐ」
アルカが見たのは、怖い顔で少女を見下ろすシルバの姿。
少女は突如左腕を捻りあげられ、問答無用で部屋から追い出される。まだ治りきってはいない左腕。勿論鋭い痛みが走った。
「お姉ちゃん！」
「っシルバさん！話を、話を聞いてください！」
「聞けん」
徐々に遠くなるアルカとの距離。
「あぁちょ、2人とも！！」
「絶対！約束！！必ず外の世界を見に行こう！！」
ドン、と厚い扉が閉まる。…アルカの返事は当然聞こえない。
「っ離せよ！！」
力を緩めたシルバの手を乱暴に振りほどき、睨みつける。
「アレの事は忘れろ。」
随分とキツい口調だ。心無しか余裕が無いようにも見える。
「出来るわけないだろ！なんであんな事してんだよ！自分の娘だろ！！」
「アレは、人じゃない。」
「っな」
「お前も、そう思ったんじゃないのか。」
少女は図星をつかれ、言葉につまる。
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かぴばら2(プロフ) - ネオさん» コメント今気付きました！申し訳ないです！思わず零れたような好き、ありがとうございます！！！これからも更新頑張ります！！ (2021年2月17日 21時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
ネオ - 好き、 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 58fc4bb18d (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 赤トンボさん» いや、優しさに甘えてはいけません！！(戒め)少し前まで鬼滅で息を吸ってハイキューで息を吐く生活だったので、次からHHで息を吸ってこの作品で息を吐く生活に戻します！もう末期ですね！本当にありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - レイカさん» ち、違うんだ！あいつらが、あいつらが誘惑してきたんだー！！！この世はエモい物に溢れすぎている…。土曜日とは言ったものの深夜帯になるかもしれません！！申し訳ない！ミュージカルアニメ漫画見ていっぱい更新するぞ！！ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
赤トンボ - 最近この作品を見始めました。とても面白いです!鬼滅とかハイキューなど面白いのでしょうがないないですよ(笑)作者さんのペースで話を書いても全然大丈夫ですよ！ (2020年4月10日 11時) (レス) id: d4227617d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2019年9月11日 0時
