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家族会議をいつも行う部屋に入ると、俺とイルミ以外の奴らは親父を見て呆然としていた。
「ぱ、パパ、その怪我どうしたの」
「侵入者にやられた」
「あなた、まさか、子供だからって容赦したの…ゾルディック家の大黒柱とあろう者が…？」
「そんな事があると思うか？」
冷静に受け答えをする親父。しかしその腹からはだくだくと血が流れ続けていた。背中の裂傷と、肩の貫かれた様な痕も痛々しい。
「怪我の治療してからでも、良かったんじゃ無いですか」
カルトが問うが、親父は重く首を振る
「いや、緊急事態だ。」
「…緊急事態？」
「生かすか、殺すか、だね。親父」
「その通りだ」
イルミが口を開いた。俺はその言葉に一人緊張する。
「今侵入者は満身創痍。治療に当たらせているが、生きるか死ぬかは五分五分だ。」
「なにを、言っているのかしら」
お袋が口を開いた。俺は咄嗟に耳を塞ぐ。
「殺すべきに決まってるでしょ！！侵入者よ、侵、入、者！！！しかも私達のかわいいかわいいキルを攫っていくだなんてほざいたとんでもない極悪人よ！！！即刻殺すべきよ！！何勝手に治療になんか当たらせてるのよ！！四肢を割いて確実に殺すべきだわ！！ねえ、カルトちゃん」
「…はい、お母様。」
耳を塞いでも響いてくるお袋の声。相当逆鱗に触れたな、こりゃ。
「しかし、たかが侵入者とは言いきれない。キルを攫う、と言ってのけた程の力量は持ち合わせている。」
「尚更殺すべきだわ！！力だけが有り余った野生の動物と一緒よ！！放っておけばこの家に害を与えかねません！！」
「放っておくつもりは無い。どうにかして飼いならせばゾルディック家の利益になる。」
飼い慣らす、という言い方に少しだけムッとする。Aは野生の動物じゃない。
「…あいつ、あの家の生き残りだよ」
「…あの家？」
「俺が七年前片付けに行ったあの家。」
七年前、っていえば俺が5歳か。その時に何かあったのか？
「ほう、あの家のか。イルミ、お前が逃がしたのか？」
「逃がしたって言うか、あげた？」
「ヒソカにか」
ぽろっと口から出た声。しまった、なるべく話しかけないようにしてたのに。
「…ああ、そうだよ。今となっちゃ、少し後悔してるけど。」
「イルミ、貴方とんでもない事をしてくれたわね！！その時に始末していれば！」
「まあまあ、落ち着いてよ母さん。」
真顔でお袋を宥めるイルミ。やっぱりなんか不気味だ。
…それに、Aの過去とイルミが関係しているのも、不穏だ
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かぴばら2(プロフ) - ネオさん» コメント今気付きました！申し訳ないです！思わず零れたような好き、ありがとうございます！！！これからも更新頑張ります！！ (2021年2月17日 21時) (
レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
ネオ - 好き、 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 58fc4bb18d (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 赤トンボさん» いや、優しさに甘えてはいけません！！(戒め)少し前まで鬼滅で息を吸ってハイキューで息を吐く生活だったので、次からHHで息を吸ってこの作品で息を吐く生活に戻します！もう末期ですね！本当にありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - レイカさん» ち、違うんだ！あいつらが、あいつらが誘惑してきたんだー！！！この世はエモい物に溢れすぎている…。土曜日とは言ったものの深夜帯になるかもしれません！！申し訳ない！ミュージカルアニメ漫画見ていっぱい更新するぞ！！ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
赤トンボ - 最近この作品を見始めました。とても面白いです!鬼滅とかハイキューなど面白いのでしょうがないないですよ(笑)作者さんのペースで話を書いても全然大丈夫ですよ！ (2020年4月10日 11時) (レス) id: d4227617d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴばら x他1人 | 作成日時：2019年9月11日 0時
