+２２０+気付けば増えてた選択肢 ページ25
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コロネロ君の言葉を受けて、幾度かの瞬きが自然と零れるように繰り返される
そののち、彼と交わっていた視線から逃げるように目を逸らしてしまう。
悪いことをしたわけでも何でもないが、困ってしまった。
そもそもつい最近まで「自己」というものと向き合うことも避けて
彼と過ごすことで自分は生かされていると
雲雀恭弥を通して自分の生を肯定し、彼以外に関心を寄せることもなかった。
…そんな私が彼らと共に戦うのですら、未だに実感が沸かない。
いや、そもそもこのような戦いを中学生の身で…
違うな、年齢云々ではなく
少し歩いた先には住宅街が構えるような、平和に成ると謳うこの国で生きていて
体験することなど…普通は無いだろう。
口から紡いだ言葉で、電子に載せたネット掲示板で
コレを語って、信じる人間などいないだろう。私だってそうだっただろう。
そんな「現状」をすんなり受け止めたのは赤ん坊くんの存在あってこそ。
しかし、それを体が飲み込むのに時間がかかっている…といえばいいのだろうか？
覚悟も決まり、その責任を負うと決め
今では鍛錬を極限まで積んでいると言ってもいい、のに…どこか浮足立っている。
そこに追い込むように今までの私には無かった
「恭弥さん以外の人間との共闘、共生」
という新要素は脳裏で思い描くのは難しい事柄であった。
組織の中の、自分…想像することすら難しいそれに
私の誇れる強みなどあるのだろうか。
思考の堂々巡りに入った私にフッと笑ったコロネロ君は「そう険しい顔すんな」と言う。
顔に出るようになったのは、確かに彼らと関わっていく中で生まれた変化か
と、現時点から彼らと関わり出してまでを順を追うように思い出す。
元から恭弥さんと暮らすようになってから
極稀にキュッと結んだ口の、端から力が抜けて緩むことはあったが
動揺は晒してはならないという意識もあって、困惑を曝さないようにしていた。
それが出来なくなってきたのは…たぶん…
少しづつ、波及するように彼らとの繋がりを持ち始めたせい。
戦い方も同様のことが言える
元より幅広い武器に手を出してはいたが恭弥さんとの「暇潰し」においても
１：１の戦いゆえに近接武器の恭弥さんと対峙する私も近接武器に力を入れがちで
むしろ他は自身の興味、という意味合いしかなかった。
それが、今では自分自身が積極的に中距離・遠距離を取り入れている
…それが必要になる場面なんて
今のところ共闘のほか、思い浮かばない。
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優波 - お話とても素敵です！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！ (12月26日 0時) (
レス) @page31 id: bb04c2cc27 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - 蜜柑さん» 先の見通しを立たせるのに時間を要し、お返事も先延ばしにしていてすみませんでした……。また少しづつ書いていけたら、と思っていますのでお暇な時にでも覗いていって下さったら幸いです。 (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - お稲荷さん» お時間をいただく返事、更新で申し訳ありません。先の展開に少し見通しが経ったのでまた時間がある際に更新していくので宜しければまた覗いていってくださいね (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - とても面白く一気読みしてしまいました！！次の更新も楽しみに待っています！ (2022年2月27日 11時) (レス) id: 33c0f3033a (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷(プロフ) - 設定やストーリーがとても自分好みで、つい何度も読み返してしまうほどのお気に入りの作品です。更新再開を楽しみに待ってます！ (2022年2月11日 11時) (レス) @page14 id: 12617f35c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月14日 19時
