+１３０+調子が狂う ページ35
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side Ｈ.Ｇ
情けねぇことに副作用の発作が起き自分一人でヨーヨー使いを倒せず
しかもアニマルヤローまで出てきやがった。
階段を滑り落ち、聞こえてきたのはヘンタイヤローの鳥の鳴き声
あの鳥にすら笑われていることに悔しさや１０代目に対する情けなさ
そしてアイツとの約束を守れていないことに対するほんの少しの罪悪感
心の中で「くそっ」と悪態をつくが
気づけば俺を哂っていると思われた鳥の声は並中の校歌に変わる
即座に連想された人物が１人
１０代目の手前名乗り出たんだ、当然俺がアイツらを果たしてやりたいが
背に腹はかえらんねぇし、なによりアイツとの約束は守られる
今日の、動揺しまくるアイツは見ていてコッチが調子が狂う。
やっとのことで動く利き手を無理矢理動かして背後にあった壁をボムでぶっ壊す
爆発とともに生じた煙を眺め、煙がだんだんと空気中に消えていくと
俺と変わらねぇかそれ以上にボロボロのヒバリの姿
閉じ込められた雲雀に頼るハメになっちまったなんて
ダサくて１０代目には言いづれェが…
ひとまず、巳國との約束は守ったんだ、上等だろう
「…元気そーじゃねぇか」
アニマルヤロー達の笑い声がうるせぇが
まぁいい。
その身なりで戦えんのかよ、と一瞬だけよぎった考えは捨て去る
コイツ、やる気満々じゃねぇか。
「そこの２匹は僕にくれるの？」
「好きにしやがれ」
今回ばかりは敵じゃないが味方とも言いにくい相手だ
会話だけで見れば仲間同士には見えやしねぇな
それでも、あの状態でも軽い動きを見せアニマルヤローを瞬殺。
ヨーヨー使いを倒すのにもそう時間は要さなかった。
少しづつ何とか体を起こして壁に凭れつつそれを眺めていたが
相手の強さを目視し、否定することも出来ず心の中でムカつきつつ悪態をつく
フラつきながらも２人を倒し終えた雲雀は階段の上から俺を見下ろす
上から見下ろされる。その状態にも少しムカつくが…
「赤ん坊と小動物は…上だね」
「あぁ。あと…オメェを探しにきてんぞ」
誰、とまで言う必要はないだろ。
どうせ思い当たる人間なんて一人しかいねぇんだから。
「そう。」と短く答え、多分納得した雲雀は階段を下り
目の前にまで来るとボロボロの癖に体格がほぼ変わらねぇ俺に肩を貸す
日頃のコイツからは考えられない行動に驚くが
「貸しなんて作りたくないからね」という一言に少し納得した
…まぁ、いい。
これで１０代目の元に行けるなら、と妥協した。
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睡-ｽｲ-(プロフ) - ますしんさん» ますしん様コメントありがとうございます！そうなんですよね…昔はさほど気にならなかった辺、大人になったからこその損得勘定なのでしょう…大人になんてなるもんじゃないですね…←なるべく濃く書くことを意識するあまり直ぐ話がいっぱいになってしまいますが… (2020年2月6日 15時) (
レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 確かにその差にツッコミたくなりますよね。お気に入りするんなら評価もできるだろ！って…この作品、内容が濃くて読んでいて楽しいので更新速度低下は悲しいです…それでも見続けるので更新頑張ってください！！ (2020年2月6日 15時) (レス) id: 378183aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年1月25日 16時
