+１１２+顎間固定 ページ17
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主犯は…ない、さっきまで偽物らしき奴が見ていた。
わざわざカメラを回す必要はないわけだ。
カメラを指先で摘まみながら、先ほど倒した相手を数秒撮影する
『ショーは楽しめた？満足ですか？
…お生憎様、イラついていたので私の解剖ショーは中止とさせて頂きました』
『“そちらのボス”の真意は知りませんが教えてもらえなかったんですかね
私が貴方たちが持つランキングの“２位”だって』
『…あぁ、悪いんですが、そこにいるであろう人たちに
私のだろうと、この変な殺し屋だろうと、死骸を見せる気はないので。』
『…そういうの、彼らは嫌がりそうですから。』
どう考えても、敵サイドの人間が見世物にしてくれた気がしてならない
そして、その
あの碧眼の男の「無事こちらに来られるならば、」という言葉は
刺客は来ているが対処してきてみろ…という意味だったのか
あの男はこの殺し屋と相まみえることを知っていた…むしろ仕向けた張本人か
おおよそ、私は「沢田くんら…ターゲットに比較的近い人間」
かつ、赤ん坊くんの界隈の人間ではない一般人の枠。
真の目的が見世物としてなのか、その辺りは詳しくは分からないが
このレンズ越しに私の様子を彼らに見せていた、というのは当たってるんじゃ？
…まぁ、意図や御託はこの際どうでもいい。
『…あぁ、そういえば。
下顎の骨折は治療が大変難しく、難航するんですよ。
食事はもちろん、咀嚼できませんから流動食のみ。
あー…あと力も結構込めましたし、歯の完全脱臼とかもあるかもしれませんねぇ。』
『まぁ、凶悪な殺し屋にはお似合いの口枷だと思いますよ』
『…貴方が差し向けた刺客はこんな結末に至ったわけですが
さて、こんなくだらない余興を設けてくれた貴方はどうしてくれましょうか。』
募りに募った主犯、および犯人グループ全員に向けた不満、嫌悪、憎悪
それらのホンの僅かな割合を込めて脅すように吐き捨てた
これだけじゃ不満は解消されない、けれど早急に現地へ向かわねばならない
カメラに搭載されているであろうマイクが音声を拾ったあたりで
カメラを手放し地面に転がすと踏みつぶして先へ進んだ。
全く、とんだ無駄足を踏んでしまった。
先ほどまでとは違い、駆け足で黒曜ヘルシーランドを目指した
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睡-ｽｲ-(プロフ) - ますしんさん» ますしん様コメントありがとうございます！そうなんですよね…昔はさほど気にならなかった辺、大人になったからこその損得勘定なのでしょう…大人になんてなるもんじゃないですね…←なるべく濃く書くことを意識するあまり直ぐ話がいっぱいになってしまいますが… (2020年2月6日 15時) (
レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 確かにその差にツッコミたくなりますよね。お気に入りするんなら評価もできるだろ！って…この作品、内容が濃くて読んでいて楽しいので更新速度低下は悲しいです…それでも見続けるので更新頑張ってください！！ (2020年2月6日 15時) (レス) id: 378183aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年1月25日 16時
