【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ42)

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+８９+鎮圧ページ42

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皆さんの戦い方はなかなかに、いや…かなり派手

沢田くんが戦う方からは彼の雄叫びとともに人が吹っ飛んできたり

少し離れた所で戦う獄寺さんの位置からは爆炎が巻き上がり

恭弥さんは相変わらず返り血を払いながら武器を振るい
トンファーによる一撃を食らった敵は鈍い音をと短い悲鳴と共に崩れ落ちる

山本くんも意外なことに喧嘩慣れを感じるし…

…て、そういえば彼と獄寺さんに桃巨会のアジトを教えた
その日の内に桃巨会は壊滅させられていたか

ほぼ確実に彼らによって、だよなぁ。なら平気なのか。

とにかく、自分も含まれるのだろうが
この面々を相手にしたひったくり犯たちは阿呆だと思うし、不憫

赤ん坊くんのように読心術なんて使わずとも分かる
彼らの本音は

「こ、コイツら本当に中坊かよ…」

予想通りの言葉は情けなく地に転がる男の口から発された。

それと同時に背後からドサリ、と重い何かが落ちた音が。

顔だけそちらに向ければ頭から血を流した人が転がっていた。
丁度、恭弥さんが最後の一人の意識を沈めたところらしい。

それを眺めれば恭弥さんもコチラに振り向き
視線が交わると転がした男を冷ややかに見下ろしてから
スタスタとコチラに歩いてくる

雲「全部？」

『はい。逃走者もいませんでしたし、これで全てかと。』

戦いながらも逃走者が居ないかどうか様子を伺っていた。

恭弥さんとしては全員一斉検挙が望ましいだろうし
多分残る３人はそんなこと念頭にもないだろうし

戦力は十二分に足りていたし、浴衣も逃走者も頭に残しながら戦えた。

仮に誰か逃げようものなら、ひったくり犯たちが持っていた武器の
ナイフを除いた何かしらの鈍器を投げつけてやる気だった。

私に確認を取り「そう。」と短く答えると
恭弥さんが最後に景気よく、思いっきり殴り倒した奴…
よく見ればリーダーらしき、最初に髪を掴んできた男の懐を漁り始めた。

雲「ふん、これは貰っていくよ。」

嘲るように鼻で笑うとお札が入った茶封筒を手にする。

本当にひったくったお金は貰っていく気なのか。
…別に止めないが。

恭弥さんはその茶封筒を片手に転がる四角い箱を見つめる

私が追っていた方の箱は開封済で転がっていた。
中身は茶封筒の中身と混ざっているだろう

したがって、転がる未開封の四角い箱は…

答えを物語るように、恭弥さんからその箱を守るように
沢田くんが箱を抱えるようにしゃがみこむ

「この金は渡さねェ！！」