【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ38)

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+８５+片隅の爆発ページ38

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顔色一つ変えない私に更に神経を逆撫でされた様で少し強く引っ張ってくる

横で沢田くんが騒いでいるが気にしないで欲しい

前髪を掴む腕の手首の辺りを下から拳で殴りつける。

私の髪を握ったままだったため
少しの前髪がブヂッと嫌な音を立てて引きちぎられるが、手は離させた。

パラパラと男の手をすり抜けるように私の瑠璃紺の髪が落ちていく

少し乱れた前髪を叩き払うようにパッパッと軽く直して
もう一度相手の男をジッと見つめると舌打ちをされた

「…能面みたいな顔しやがって、気色悪ぃ」

『対して貴方は幼子みたいに癇癪を起こすんですね』

そういえば分かり易くこちらを睨み付ける

周囲を取り囲む奴らもほとんど全員
元々用事があった沢田くんを忘れコチラを睨んでいる

呆れて溜息を吐きたくなる程
なんとも短絡的で頭の弱さを物語っているように思う。

『貴方と…あなた方、』

目の前の男と、一部の男に向かって指をさす

『確か並中の卒業生ですね。
しかも本年ライフセイバーのバイトをしていて、そこで数々の粗悪な行動

並盛の地域内で、並中の卒業生がそういった行動をとられると
報告が上がり、彼の仕事が増える
私としても大変迷惑していたところだったんです

…だから、この対面は私たちとしても非常に丁度良かった』

コツコツと革靴が境内のちに埋まる石とぶつかり合い音を鳴らし
ゴッと鈍い音が響くとそのまま何かが倒れ伏す

聞き慣れたそれらの音は
振り返る必要もなく誰が来たのか物語っていた

想定よりも早い到着には少しばかり驚いたが

「うれしくて身震いするよ
うまそうな群れを見つけたと思ったら追跡中の集団ひったくり犯を大量捕獲」

沢「ヒバリさん！！」

「んだ、こいつ…！！」

「コイツだ、この女といる並中の風紀委員！」

沢田くんの驚いた声を聴き、ゆっくりと首だけを回して背後を見やる

彼が握るトンファーはすでに多少血濡れていて
ここに来るまでにすでに何人かに手を下したことが分かる。

雲「集金の手間が省けるよ
　君たちがひったくってくれた金は風紀委員が頂く。」

彼の言葉は男たちの気分を害したようで
それぞれが持つ凶器(エモノ)を構えてじりじりと迫ってくる

が、その脇ではイーピンちゃんが照れ臭そうにしていたかと思えば
ランボくんにしがみ付いて走り去った２人は
脇に生い茂る木々の間で、いつかの病院で起きたように爆発している

前回も思ったんだがどういう原理なんだろう？