【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ15)

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+６２+思考放棄ページ15

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山「ははっ、すっげぇな！」

ハ「はひぃ…こんなの何処で用意したんですか…」

笹「おぉ…しっかり木の素材で出来ているのだな。」

全員揃って「だるま落とし」に近付くと思い思いの感想を口にする

イベント用の巨大だるま落としというのもあるわけだが
それらは大抵ビニール製で人力でも弾かせることが可能だが…

本物同様に木製、そしてこのサイズ。
三浦さんも言っていたが一体どこで用意したのだろうか

何より、一段一段の重さはどうなっているのだろうか？
一番下の段なんか上の段の重量で動くわけもない…気がする

扉をノックするように人差し指〜薬指の三本の指の第二関節を軽くぶつける

コンコン、といい音が響く。
音響的に中が空洞、なんて譲歩は無いようだ。

…通常高さ２０ｃｍ前後、直径６ｃｍ程度の物が２００ｇ弱

これは…高さ３ｍよりは小さい？細かく言えば２．５…６ｍ？
直径は６…いや、７０ｃｍ？

通常体積が２０×３×３→１２０ｃｍ³
こっちは２６０×３５×３５→大体３２００００ｃｍ³

…単純計算するなら約２６００倍
２６００×２００グラムで？…え、総数５２０キロするの？

頭部とコマの重量差は加味しないと…１コマあたり１００ｋｇ近く？

…はぁ、考えるのは止めよう

最近気付いたが彼らを前にこのように理屈で考えても無意味だ

とりあえず総重量は５００を優に超えることだけは理解した
もうそれで十分だ

リ「で、木槌はコマの重さに負けて持ち手が折れちまったら困るからな
　特注品の持ち手は特殊な鉄製だぞ、そうそう折れたりしねぇ」

赤ん坊くんが視線を投げた先では数人の男性がそれぞれ槌を持っている

やはり全てサイズが何倍も大きいが
槌の接地面が異なったり握る部分の太さが違う。

ディ「こん中から好きなのを選べってこったな」

沢「特注とかなんとか、どれだけ金注ぎ込まれてんだよ…」

リ「だってぇ、掟だもん」

沢「可愛こぶんなってば！」

横ではいつものように賑やかな沢田くんを中心とした面々

対して私は目の前に立ちはだかっている
今日、この日まで想像することも巡り会うこともなかったであろう
『玩具』と呼ぶにはスケールの大きなそれを眺めている

リ「キャバッローネの方も誰が出るか決めろよ。
　A、お前も参加でいいな？

　言うの忘れてたが負けたチームは罰金１億円だからな」

現実味の無い額を提示されても脳内は何処かふんわりとしていた

そして私は何故か頷いていた。