５.うさまる先輩 ページ5
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鬱「っつー訳で、身バレしました。」
ジュー…と2人の間から煙が上がる。
目の前の同グループメンバー、トントンは流石のことに今まさに肉を頬ばろうとしていた箸の手を止めた。
目を合わせ、一拍おいて、一言。
トントン「いや、アホちゃう？」
鬱「テヘペロ」
トントン「ほんましばくで」
口では厳しくもそんなに焦ってくれないあたり、俺が身バレしたにも関わらず、余裕ぶっこいてることはお見通しのようだ。
これがシッマとかシャオちゃんやったらもっと騒いでたのになあ。
つまらん男やで。
トントン「うるさいわ。で？なんでそこまで信用できるん」
鬱「えっ、トン氏エスパー！？…いや、これが本当なんとなくで」
トントン「ほお。人間不信のお前がなんとなくで信用できるんか。」
鬱「痛いとこつくねぇ〜」
そう、わたくし鬱はかなりの人間不信。
それに気づいたのは紛れもなく我らが総統に何の気なしにそう言われたからだ。
『お前は貢ぐことでお金や、物に信用を預けているだけじゃないのか。』
『信用してないからこそ、そう飄々と立ち振る舞うんだろう？』
確かに。そうかもしれない。
その時はそう思っただけだったが、胸のどこかに大きく刻まれて、ついには一時期に比べてあまり恋愛をしなくなった。
…まあ、活動が多すぎて出来ないってのは確かにあるけどな。
鬱「いやな？ソイツとろくに喋ったことも無いねん。なんていうか取っ付きにくいっていうか…俺のスタンスで行けないっていうか」
煙草に火をつけ、肺に貯めつつ「うーん…」と考える。
トントンは個室から身を乗り出し、丁度近くを通りかかった店員さんに肉の追加をお願いしている。
トントン「お前のスタンスって軽々しい感じやん。それが行けへんってことはしっかりした人やと思っとるんやろ」
鬱「あぁ、なるほどな」
トントン「納得はっや」
さすがだ、トンち。
少しぬるくなったビールを流し込んで、肉を小皿にのせる。
鬱「あんま笑ってるとことか見たことないな、クラスでもそういうやつおらんかった？何が好きなんやろ？趣味とかあんのか？ってなる女子」
トントン「あー、わからんくもない」
鬱「そんな子がやで？実況動画みてんねん。しかもめっちゃ笑うらしい。……意外すぎて身バレより驚いてもた」
トントン「それは流石に草はえるわ」
いや、ホンマやねんって。
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月夜(プロフ) - 是非是非更新してください〜！！！！ (12月2日 10時) (
レス) @page20 id: dce85de801 (このIDを非表示/違反報告)
𓆛 - 見つけた時には既に更新停止になっていて、続きを読むのを諦めながらも、お気に入りにしていつか更新される事を願ってました！ 作者様のご負担にならなければ是非更新再開して頂けると嬉しいです。 戻ってきて下さりありがとうございます、おかえりなさい(*_ _))*゜ (11月24日 17時) (レス) @page20 id: 9e680aee3d (このIDを非表示/違反報告)
かんづめ - すっごい好きです！できれば続きみたいです、無理にとは言いませんので！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: c082722a5b (このIDを非表示/違反報告)
るなお(プロフ) - 全てが好きなので続き読みたいです…！更新お待ちしております、！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: 6effbfd928 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - もう全体が好きすぎます！できたら続き書いてください！めっちゃ気になります！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: a52e442f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生葵 | 作成日時：2017年3月1日 8時
