6話 ページ7
「ボスに気に入られて良かったな〜。一歩間違えたら消し炭になってるとこだったぜ？」
一種の表現かと思ったが、ベルの態度からみてどうやら本当に消されるらしい。なんでそんな重要なことを先に言ってくれなかったのか。
名前はXANXUSから譲り受けた万年筆と羊皮紙を手にとる。
『入隊試験は、何をするんですか？』
「筆記試験と戦闘試験の2つな。今は入隊試験やる時期じゃないから超異例だぜ？ししっ！」
ベルは名前がXANXUSに気に入られたことが余程嬉しいのか、XANXUSの部屋を出てからずっと笑っている。名前としては、もっと試験のことやこの場所のことを教えてほしくてもどかしいのだが。
「とりあえず、他の幹部にも紹介しとくか。」
『他の幹部ということは、ベル様も幹部のおひとりなんですね。』
「そ！オレ天才だから。」
自分で自分を王子と言ったり天才と言ったり、ベルはかなりの自信家なのだなと名前は思った。そんな気持ちを他所にベルはどんどん先を進んでいく。この複雑な廊下を堂々行くあたり、記憶力にも自信があるようだ。
もっとも、暗殺者が自身の根城の地図を携帯していたら「襲撃してください」と言っているようなものなので当然である。
「ここが談話室な。」
たどり着いたのは、さきほどと同じような造りのドアの前。ドアの豪華さで部屋を区別していたらボスや幹部の居場所が易々とバレてしまうため、ほとんど大差ない造りにしたのだろう。
ベルがドアに手をかける。少し重そうな音を立て開かれたドアの向こうには、スクアーロとあと3人、幹部であろう者が集まっていた。
「おかえりベル。随分遅かったじゃないか。」
「ししっ、ただいまマーモン！ご当地殺し屋殺しのついでに人間拾ってきた！」
子猫を拾ったのと同じノリでベルはマーモンに報告する。これに驚きの声を上げたのは、マーモンではなかった。
「あらぁ〜！ベルちゃんの後ろにいる子ね？お人形さんみたいで可愛いわ〜〜！！」
「ちゃん付けすんなよルッスーリア。名前、あのオカマのことは無視していいぜ。」
「まっ、酷いわ！それとオカマじゃなくて乙女よ。オ・ト・メ！」
今度は、ベルとルッスーリアのやり取りを聞いていたガタイのいい男が声を上げる。
「ボスの許可は取ったのだろうな？」
「とーぜん。明日入隊試験すっから、試験官やれよな。」
ベルは名前に「あのおっさん、レヴィが筆記試験の担当な」と教える。見た限り頭が良いと言うより、堅物そうだった。
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (
レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…！ (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました！先程フォローさせていただきました！よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…！ (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女月 | 作成日時：2020年12月23日 2時
