28話 ページ29
しばらく名前の涙が止まるのを待って、2人並んでベッドに座る。
コンコンコンと医務室のドアが叩かれ、その向こうからルッスーリアが入ってきた。
「んまぁ！目が覚めたのね〜！って目が真っ赤じゃない！」
ルッスーリアは持っていた軽食の皿をテーブルに置き、部屋の奥から濡らしたタオルを用意してきた。
「ちゃんと冷やさないとまぶたが腫れちゃうわ！」
自分を心配してくれているのに、なんだかその慌てぶりが面白くて、その優しさが嬉しくて、名前はふにゃりと笑った。
「ししっ、ちゃんと笑えんじゃん？」
ベルは名前の頭を撫でて、ルッスーリアの持ってきた軽食をつまむ。
「ちょっと〜！！それは名前ちゃんのために作ったのよ！ベルちゃんの分は別にあるわよ！」
「だって王子お腹空いたし。」
いつもよりは物騒じゃない2人のやり取り。それを眺めながらちゃんと名前もご飯を食べて、大事をとって休むことになった。まだ陽はそこまで落ちていないが、名前はすんなりと眠りについた。
ルッスーリアが先に戻ると言って出ていく。またベルと名前の2人きりになった。さっきまでと同じ構図だが、感じていた不安や苛立ちは消えていて。
「Riposati bene, principessa.」
ベルは眠っている名前のおでこにそっとキスをすると、気配を消して部屋を出た。
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (
レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…！ (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました！先程フォローさせていただきました！よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…！ (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女月 | 作成日時：2020年12月23日 2時
