25話 ページ26
トサッ……と軽い音が冷たいフローリングから発せられ、雲狼は驚き名前の周りを囲む。この音に1番最初に気づいたのはベルだった。
「名前！？おい！どうしたんだよ…！」
ベルは椅子から飛び降りて名前に駆け寄る。返事はない。うつ伏せで倒れる名前の体を起こし、脈を確認する。ひどく弱々しくはあったが息は確認できた。
「う"ぉい！ボスさん呼んできたぜ…って、どうした？」
戻ってきたスクアーロが、談話室の入口付近で項垂れる名前と、名前を抱えるベルを見て状況を素早く察した。奥から騒ぎを聞いたルッスーリアも出てきて、辺りは騒然となる。
「ベル！医務室に連れていけぇ"！！」
「わかった！」
ベルはそのまま名前の膝裏に手を回して抱え、医務室に向かって走り出した。入れ替わりでレヴィが談話室に入ってくる。そして険しい顔をしたスクアーロに何かあったのか、と問いかけた。
「あぁ"…まぁちょっとなぁ"。それはそうと、テメェ今まで何してやがった。」
「少し、答案が気になってな。調べていた。」
レヴィが言うには、10ヶ国語マスターの件は納得できたが名門大学並の頭脳を持っていることが不思議だった、とのこと。ルッスーリアは試験に受かったんだからいいじゃない、とたしなめるが、スクアーロはレヴィの疑問点が気になった。
「詳しく聞こうにも、本人があぁなっちまったからなぁ"。」
3人は揃って黙り込んだ。マーモンはベルが気になったのか、音も立てずに部屋を出ていく。そこに、遅れてXANXUSがやってきた。
「…ベルはどうした。」
「あぁ"、それがな…。」
椅子に座りながら、目だけをスクアーロに向けて、名前が倒れたと報告を受けるXANXUS。けれど、さして驚いた様子もなくいつものようにルッスーリアのご飯を食べ始めた。そして、食べながらXANXUSは言った。
「寝かせておけ。」
どうにも釈然としないスクアーロだったが、XANXUSが言うならそうしておくより他にない。ベルも傍についているし問題はないだろうと、幹部たちは遅めの夜ご飯にありついた。
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (
レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…！ (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました！先程フォローさせていただきました！よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…！ (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女月 | 作成日時：2020年12月23日 2時
