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6話 ページ6
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『うっわ、どうしたの』
部屋に入ると玄関の前で体育座りをしている顔の赤いAがいた。
「…抱いて」
『なに、酔ってんの？』
「酔ってない」
普段呼び出してもそんな事言わないくせに
いつも通りにしてるつもりだろうけど明らかに何かあった顔してるし。
でも何があったかなんて聞く事は出来ない
俺は彼女を満たす相手でしかないから
深入りはしない
ベッドまで運ぶとそのまま腕を引かれて彼女に覆いかぶさる。
『ちょ、風呂入ってない』
「いいから。はやく」
もうどうにでもなれと白い肌に唇を這わすと甘い声を出す彼女に欲が増す。
いつもと変わらない行為なのに今日のAは余裕そうな笑みではなく涙を浮かべていた。
『今だけは俺を愛してよ』
頬に伝う涙を唇で拭って耳元でそう囁くと背中に手を回してくる。
それを同意と受け取る俺は都合が良すぎるかな？
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作者名：あやんちゅ | 作成日時：2021年1月27日 22時
