精霊達の愛し子【番外編】

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［レイラside］

《リドルの部屋》

ﾘﾄﾞﾙ「ボクの願いは…

『次の定期テストの総合成績でハーツラビュルの平均点が他寮を圧倒しますように』」

ｷﾗｷﾗｷﾗ)

ﾄﾚｲ「あー…中間考査ではオクタヴィネルやスカラビアに届かなかったからな。でも自分自身の成績について願わなくていいのか？」

ﾘﾄﾞﾙ「寮長として当然だ。それにボクの成績は今更星に願うまでもないからね。願掛けなんてしなくても、1番以外はありえない」

ﾄﾚｲ「愚問だったな。失礼しました、寮長」

ﾘﾄﾞﾙ「わかればよろしい。とはいえ、ボクもこんな願掛け1つで寮生達の成績が上がるなんて思ってないよ」

「なにか対策でも考えているんです？」

そう言うと、「よく聞いてくれた！」みたいな顔をしてリドル先輩が嬉しそうに話しだす

ﾘﾄﾞﾙ「簡単さ。平均点を著しく下げる生徒を集めて勉強会を開くのさ！…ただし、ボク特製の小テストで満点をとるまでは寮から一歩も出られないという特別なものだけどね」

ﾄﾚｲ「！？」

(ﾚｲﾗ・ｽﾃﾗ「エーデュースは大丈夫かしら…」)

ﾘﾄﾞﾙ「次こそ絶対に、ボクのハーツラビュルを1位にしてみせる…！」

燃えてるリドル先輩を苦笑いで見つめるトレイ先輩

…日にちを聞いて、お手伝いしに行こうかなぁ

《エースの部屋》

デュースの方へ行っていたグリムだが、これからエースの所に行くと聞いて飛んできた

ｴｰｽ「うーん…願い事かぁ…これっていうほどの願い事は特にないんスよね…」

ﾄﾚｲ「難しく考える必要はないんだぞ？気軽に答えてくれればいい」

ｸﾞﾘﾑ「トレイの言う通りなんだゾ。エースにオレ様みたいな偉大な夢があるとは思えねーし、適当でいいんだゾ」

ｽﾃﾗ「グリム、それは失礼ですよ」

「めっ！」とステラがグリムを叱っているのを横目に見つつ、エースの願い事を待つ

ｴｰｽ「随分上から言ってくれるじゃねーか…あ。トレイ先輩、決まりましたよ。オレの願いは…

『グリムがこれ以上問題を起こしませんように！』」

ｷﾗｷﾗｷﾗ)

ｸﾞﾘﾑ「ふな゛っ！？」

「ふふ、エースらしいわ」

ｴｰｽ「だろ〜？グリムってしょっちゅうトラブルを引き起こすもんな〜」

ｸﾞﾘﾑ「いつオレ様が問題を起こしたって言うんだ！」

ｽﾃﾗ「グレート・セブンの石像黒焦げ事件から始まりシャンデリア破壊事件など、ですかね」

ｸﾞﾘﾑ「あ、あれはオレ様だけの責任だけじゃないんだゾ！」

ﾄﾚｲ「こらこら、喧嘩はするなよ？」

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