精霊達の愛し子【番外編】 (ページ14)

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__次の日

［レイラside］

「トレイせんぱーい！」

近くを歩くトレイ先輩を見つけたので駆け寄る
すると、“願い星”集めをしている最中だった

ﾄﾚｲ「…ああ、ありがとう。じゃあな」

そう言って振り返り、私を見つけると手を振ってくれる

ﾄﾚｲ「レイラじゃないか。今日はデュース達と回らないのか？」

「今日はトレイ先輩のお供をしようと思って！…ダメ、でしたか？」

そういえば許可取ってなかったなぁと思い、断られたらどうしよう…！と少し焦る

するとそれが伝わったのか、頭を撫でつつ笑顔でOKを出してくれた

ﾄﾚｲ「じゃあ、ケイトの部屋に行こうか」

《ケイトの部屋》

ｹｲﾄ「えっと、けーくんの願いは…『マジカメのフォロワーがもっと増えますように』とかどう？」

ﾄﾚｲ「どう？ってなんで俺に聞くんだよ。というか、それ去年と同じじゃないか？」

ｹｲﾄ「え？そうだっけ？」

ﾄﾚｲ「確かノリノリでそう答えてたぞ」

「トレイ先輩、よく人の願い事まで覚えてましたね」

ﾄﾚｲ「俺とケイトは1年と2年は同室で、去年寮の部屋まで“スターゲイザー”が“願い星”を回収しにきたことがなんとなく記憶に残っててさ」

ｽﾃﾗ「へー…」

ｹｲﾄ「前と同じじゃつまんないか。じゃあ…今年の願いは…

『学園生活を平和にエンジョイできますように』」

ｷﾗｷﾗｷﾗ)

ｹｲﾄ「はい、どうぞ♪あ、そうだ！トレイくんせっかく映える衣装着てるんだし1枚一緒に撮ろーよ！」

ﾄﾚｲ「いや、俺は…ｹｲﾄ「ほら！レイラちゃんも入って入って！」」

むりくり引っ張られ、3人と2匹で写真を撮る

ｹｲﾄ「じゃあトレイくん、“スターゲイザー”頑張ってね～♪」

ﾄﾚｲ「…ったく。マジカメも程々にしておけよ～？」

そう言ってトレイ先輩がケイト先輩の部屋を出ていく

「ケイトせーんぱいっ」

ｹｲﾄ「んー？なになにー？」

ちょいちょいと手招きし、

「…いつか、『けーくん』じゃなくて『ケイト』の願いを教えてくださいね」

そう、耳元で囁いた

【おまけ】

［ケイトside］

《ケイトの部屋》

いつも通り、のはずだった
いや前々からバレていたレイラちゃんにとっては違うのかなぁ

((ﾚｲﾗ「…いつか『けーくん』じゃなくて『ケイト』の願いを教えてくださいね」))

そう耳元で言われた時、心臓がぎゅっとなった
レイラちゃんには敵わないや…

「…お願いだから、これ以上惚れさせないでよ」

オレだけのものにしたいのに
敵が多くてやんなっちゃう