ヴァンパイアに恋しちゃいました【M!LK】④ (ページ16)

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太智「2か月前の、ハロウィンの夜……」

2か月前の、ハロウィン……。
勇斗さんがこの令和にタイムスリップして、この街に現れた日だ……。

太智「その日、俺はこの小屋から青い光が漏れているのを見たんだ。そして中に入ると、この剣が青く輝いていた……」

A「そ、そうなの……？」

太智「だから俺は思った……。
もしかしたら、この街にヴァンパイアがいるのかもって……。
そしたら、あの転校生がやってきた……」

柔太朗君……。
彼も、勇斗さんのヴァンパイアの気配に引き寄せられてやってきた人間とヴァンパイアのハーフ。
太智は、その光の原因が柔太朗君だって思ってくれてるのかな。
だとしたら、勇斗さんの存在には気づいてない……？

太智「俺は初め、この剣が青く輝いたのはあの転校生のせいだって思ってた。
でも違う。
あいつじゃない……。
あいつには十字架も日光も効かなかった。
つまりあいつは完全なヴァンパイアじゃない。
この剣は、完全な穢れなきヴァンパイアの存在を知らせてくれる秘宝なんだ」

A「で、でもそんなの昔の話でしょ……？今は違うかもしれないじゃない……」

太智「そうかもね……。
でも俺は思った。
あの転校生の他に、完全なヴァンパイアが、この街にいるんじゃないかって……」

A「そ、そんな馬鹿な……」
　