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12月29日。
私は今、この街にある星屑神社と言う場所に来ています！
ここではいつも大みそかになると多くの人が初詣に来る由緒正しき神社。
私のお母さんがこの神社の神主さんと知り合いで、毎年12月29日になると、大みそかの初詣の準備を手伝いに来ているのです！
私の幼馴染の太智も一緒に。
A「さてと、今年も頑張ってお手伝いしよ、太智」
太智「おっす」
そして、売店の奥から一人の男の人が顔を出して、私たちを手招きしていた。
「Aちゃんに太智君！2人とも来てくれたんだ。今年もよろしくお願いします」
白い着物に黄色い袴姿の彼は、この神社の神主さんの息子さんで、名前を吉田仁人さん。
いつも笑顔で優しくて、顔も超イケメンで頭もよくって、まるで仏様みたいな人なのだ。
しかも、この人にはちょっと不思議な力があるらしい。
仁人「じゃあ、こっちの方から準備お願いできる？」
A「はーい！」
仁人「あれ……？ちょっと待って。Aちゃん、もっと顔良く見せて」
A「え……？どうかしたんですか……？」
仁人「…………」
仁人さんがじっと私を見つめてくる。
そんな顔で見つめられたら、困っちゃうよ……。
わ、私には、勇斗さんが、いるのに……。
太智「何顔赤くしてんだよ……。
仁人さん、Aがどうかしたんですか……？」
仁人「いや……。Aちゃん、君、最近体に違和感ない？」
A「い、違和感？」
仁人「例えば、太陽がまぶしかったり、昼間眠たくなったり」
A「へっ？！」
何でそのこと……。
誰かがしゃべったってことも考えられるけれど、さっき言った仁人さんの不思議な力。
それは、研ぎ澄まされた霊感、とでもいうべきか。
ともかく、私達には見えない何かが見えるらしい。
体調不良や悪い病気、はたまた霊に憑りつかれた人たちは、見ればすぐにわかるらしいのだ。
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作者名：milkssss | 作成日時：2021年2月20日 16時
