にゃんが十四匹 ページ14
「はぁっ、ぅぅ…」
「ちょ、杏寿郎……くん？大丈夫！？」
お湯の量が足りなかった！？それともお湯の温度！？
まぁ、いい、この際桶でたっぷりと。
私が桶を取ろうと動けば、杏寿郎さん(推定十六歳)が私を握る手を強める。
「っ……誰が動いていいと言ったｯ……」
「いや、杏寿郎くん、性格変わりすぎだよ……あと、少し痛いな…」
甘えん坊からなんか思春期のお年(？)で荒れている。
「A、動くな……ここに居ろ……」
「杏寿郎くん、君は今、服を着ていない。服を着てから私を引き止めて欲しいな」
杏寿郎さんの背中ずっと見てる訳にはいかないのだ。
私も早くお風呂に入って、寝ないといけない。
「千寿郎くーん、ちょっと来て欲しいの！」
風呂場から千寿郎くんを呼ぶと遠くで返事が聞こえた。
「A、うぅ……」
「お風呂に浸かりな？杏寿郎くん。多分元の大きさに戻れば痛みも無くなるよ、多分……！」
「Aさんっ、大丈夫で……兄上！？」
「千寿郎くん、杏寿郎くんにお湯を！」
「は、はいっ！」
こうして元の大きさに戻った杏寿郎さん。
お湯を掛ける量なのか、温度なのかよく分からないが、とにかくお風呂のお湯をたっぷりかけておけば、とりあえず元に戻るという事を学んだのであった。
＊＊＊
「…というわけでして」
「……よもや！！そんな事が！！穴があったら入りたい！！」
杏寿郎さん(二十歳)に聞いてみるも、本人は全く覚えてないらしい。
「では、今日はもう遅いですし、寝ましょうか！」
「はい！」
「うむ！」
私はベッドに入って思った。
あれ？
なんか子育ての大変さで大きくなった二人の方が安心して眠れてるけど、
実際逆じゃない？
……これが子育てマジック。
翌朝、携帯のアラームで目が覚めた。
「……いい匂い」
目を擦りながら、キッチンを見ると、千寿郎くんが立っていた。
「おはようございますっ、Aさん、あの＿すみ＿＿」
あ、あぁ！！
私はフライパン返しを持っている千寿郎くんの手を握って言った。
「千寿郎くん……！！二十歳になったらお嫁に来て欲しい！！」
「！！？」
朝という忙しい時間との戦いの中で、朝ご飯を作り、丁寧に弁当まで作ってくれている千寿郎くんに心を打たれてしまった。
「千寿郎くん、ありがとう……！！とっても嬉しい！」
何度もお礼を言えば、眉を下げて嬉しそうに笑う千寿郎くんが居た。
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丸(プロフ) - グミさん» わぁぁ！！グミさま〜！！お優しいコメントをありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡グミさまの心を少しでもホワホワさせることができたのなら幸いです！こちらこそ長い間お付き合い下さりありがとうございました！<(_ _*)> (1月30日 11時) (
レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - 途中まで読んでいて、でも忙しくて全然読めてなかったのですが、ちらっと除くと完結、と出ていたので一気読みしてしまいました！2人と別れる時、涙が溢れてきました。でも！再会できて良かったです！！しあわせになって、良かった…！コメント失礼しましたm(*_ _)m (1月30日 6時) (レス) @page50 id: 9cb77040e4 (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - maxiahさん» お久しぶりです！maxiah様！(*´∇｀)心が浄化されましたか！それは光栄の極みです！！長い間おやすみしていたのにも関わらずお優しいお言葉胸にしみます(*/-＼*)素敵なコメントをありがとうございました！m(_ _)m (2022年4月7日 17時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
maxiah(プロフ) - お久しぶりに拝見させていただきました。はぁ心が浄化されます。好きです。 (2022年4月6日 22時) (レス) @page37 id: f2fb6597c0 (このIDを非表示/違反報告)
龝(プロフ) - 墨染さん» わぁぁ！墨染さまっ！こんばんは！こちらこそ、墨染さまとお話する時は安らぎの一時です！いつもありがとうございますm(_ _)mこれからも、墨染さまを幸せにできるようなお話作りを頑張ります…！（*´▽｀*） (2021年7月6日 22時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
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