五条悟という男 ページ5
Aは、ベチンッ!!と音をたてながら平手で男を打った
「いっ!!
あぁ゙ん!?なにすんだよ!!」
『獣め
触るな下衆め!!
妾を殺したくば、まずは貴様から死んでみせよ!!』
「プッ」
『安心せよ!!
お前の秀麗な顔は認めるが内面の性格は最悪じゃし、そもそも顔も好みではない!!』
「はあ!?
俺のこの顔が気に入らねぇって!?
ざけんな!!目が節穴なんじゃねえの!?」
『妾の好みは穏やかな純日本人じゃ!!
貴様は範疇外!!』
「あぁ゙ん!?」
『そこの貴様もなにを笑っとる
貴様も例外ではない!!』
メンチを切り合う2人の間に、お団子頭の男が割って入った
「Aちゃん落ち着いて
悟もそんな威圧しない
私達は君を襲った連中とは違うよ」
男は自身が、Aの言う純日本人的イケメンであるとわかっているのだろう
出来るだけ優しげな笑みを、Aに向ける
『貴様も範疇外!!
穏やか"ぶってる"嘘つきの顔じゃ
前髪も変じゃ!!』
男はその笑みのまま腕を掴んだかと思うと無言で五条は足を持ち上げ、千切ろうとするように左右に引っ張った
『いっいやー!!』
ミシミシと骨から変な音がしてる!!気のせいじゃない!!
黒「おっおやめください!!
お嬢様、その方達は味方です!!」
『黒井!!
無事だったか!!よかった!!』
若干、涙をうかべて声がしたほうをみれば何ともブサイクな牛のような、なにかに乗った自身の世話役である黒井がいた
男達に渋々といった体で地面に下ろされる体にホッと息を吐いて、Aはスカートを整えた
『……何に乗っておるのだ?
キモくないかそれ?』
黒「これは、前髪の方の術式です!!」
夏「その言い方やめてもらえます?」
何故かドヤ顔で言った黒井にAは1つ頷き、男は前髪だけでなく術式も変なのだなと思った
そして男達は、白髪の生意気グラサン野郎が五条悟、穏やかぶってる変な前髪が夏油傑という名らしい
どうやら、天元様の使いで護衛にきたという
夏「"呪霊操術"
文字通り取り込んだ呪霊を操れるのさ」
ということはこのブサイクも呪霊ということか…
これ戦えるのか?
腕…足?も短いし、なんかいろいろ遅そう…
でもまぁ…と2人を見た
『助けてくれたのには感謝する!!
けど手足を引っ張ったのは許さん!!』
それにしても…とAは五条をチラッとみた
悟「……?」
『六眼の使い手か
ふむ…因果とは厄介なものだな…天元…』
この人が運命の人…
偽りでいい
死んで同化する前に短い間だけど、この人に恋をしよう…後悔しないように
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作者名:卯月 | 作成日時:2021年7月16日 4時