星漿体…器の少女天内理子成り代わり (ページ24)

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黒井との永遠の別れページ24

悟｢(呪力がないから気配も読めない勘だより…
なわけじゃねぇ

アイツに巻きついてる物を出し入れできる呪霊そっちの気配を追えばいい)｣

男の動きに翻弄され、気配を追えなかった

(…速すぎんだろ!!)

悟｢仕方ねぇな｣

ー術式順転出力最大"蒼"

遮蔽物(しゃへいぶつ)なし奇襲はできない

悟｢森に隠れたか｣

(あれは…蝿頭!?
あの呪霊の中に飼ってたのか)

悟｢蝿頭をチャフみてぇに使おうってわけね｣

悟(これじゃアイツの位置が分からん死角もできたもう一度"蒼"で…
いや待てアイツの狙いは天内…)

(手ぶらの俺も気取る
勘のよさこの呪具から滲み出る異質な呪力を六眼のオマエが見落とすわけがねぇ

ビビって寄らせることもねぇ
だがようやく術式頼りの守りに回ったな)

特級呪具“天逆鉾(あまのさかさほこ)”

ｽﾞｻｯ…と五条は刺され倒れた

｢少し勘が戻ったかな｣

そしてA達が乗ったリフトは扉が閉まって
リフトは下に下にと下がって高専最下層についた

背後で黒井が立ち止まった

黒｢A様｣

深く、深く、下げられた頭

黒｢私はここまでです
A様…どうか…｣

黒井は決意を決めた表情をしていた

『黒井、大好きだよ
今までありがと…』

ネックレスを外して首につけてあげる

『母のだけどネックレスあげるね
私が同化した後もそのネックレスと共に生きていてほしいの』

黒井がネックレス(それ)を持っていてくれるだけで、その中で私も母も永遠に生きていけるから…

『誰かに思い出されくなった時、人は本当の意味で死ぬんだって
人の思いこそ永遠で不滅、最も美しいもの
だからお願いね』

｢はい…
A様、私も大好きです…｣

(黒井がどうか
この先も生きていけるように…
見守ってあげてね、お願いお母さん…)

Aは黒井に背を向け歩きながら祈った