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悟「…俺の生まれた家はな
呪術界では御三家って言われるほどの家でさ、俺自身、六眼と相伝の無下限呪術の抱き合わせで四百年ぶりに生まれたもんだから
従者が常に着いてくるほど大事にされて…
対等なやつなんて高専はいるまでいなかった」
Aは五条の言う人が夏油とかいう同級生のことなのだろうと、なんとなく思った
悟「…オマエさぁ」
不意に、五条の瞳が何かを言いたげにAを見つめた
悟「出会ったときもそうだったけど
そのネックレスとピアス・指輪から、なんか力を感じるけど、俺の眼で見ても分からないし、なんなわけ?」
『!!?』
悟「なんで、そんな大事にしてんだよ?
出会ったときなんか爆発でぶっ飛んで自分が死にかけたのに…泣いて喜んでたし…変な奴」
『力?はわかんないけど、これは母の形見なの
母…お母さんがね死ぬ前、私にくれたの』
悟「何者なんだ
オマエの母親は術師なのか?」
『わからない…
4歳の時に事故で亡くなったから…
まあ、それも怪しいけど…』
悟「??」
『でも、覚えてることもあるの…
"そのアクセサリーをいつでも持っていなさい
あなたを守ってくれる"って
よくわからないけど…それが例えお母さんの嘘でも心の支えになってるの』
五「ふーん…なんかムカつく」
蒼い目が不快げに顰められた
でもそれはAへ向けられたものではなくて、どこか自分に似たAが自身の終わりを受け入れているから、そんな五条の内心に気づかずAは笑った
『ちょうどいい貴様に話しとくことがある』
悟「んだよ?」
『貴様と妾と天元様の関する話だ』
悟「!!?」
Aは深く息をつき、口を開いた
『六眼の使い手と天元、星奬体…
因果の糸とでも言おうか強く結びついているのだ』
悟「根拠は?」
『全員がそうとは限らないが妾は天元と同化した星奬体と会いまみえなくても話ができ声が聞こえるのだ
過去、何度も天元の同化が近づく度に星奬体も六眼も生まれた』
悟「……」
『天元は、昼間の奴や、
悟「あの女?」
『特級術師 九十九由基
任務を受けずフラフラ放浪してる女だ』
悟「はっ!?なんでだよ!!」
『あの女は、元星奬体だからだ
噂じゃ、呪霊をなくしたいとかほざいて天元との仲は微妙だ』
悟「はぁ…」
『スマン
だが、貴様にだけは同化前に話しておきたかったのだ』
悟「……」
『この話は誰にも話すな
術師、ひいては術師界の存亡に関わる』
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作者名:卯月 | 作成日時:2021年7月16日 4時