�将� ページ12
.
｢んあっ、っ、ぅ…！｣
センラさんとは違う、荒っぽいキスに反応してしまう自分が嫌で。ふるりと睫毛が震える。
｢…っは！？ちょ、まーしぃ、何しとんの！？｣
慌ててさかたさんが志麻さんの肩をぐいと後ろに引いてくれたことによって、彼との間にやっと距離が生まれる。ばくばくと心臓がこれまでに無いくらい早打ちして、息も絶え絶えである。
｢し、しまさんっ………！｣
まさか、センラさんに引き続き、志麻さんにまでキスされるなんて。
しかも、先程まであんなにわたしにつんつんとした態度で、興味を一切示してこなかったと言うのに。
彼らの矛先は志麻さんに向いたらしく、さかたさんとうらたさんは食いつくように彼に何かを言っている。センラさんは何処吹く風というように完全に我関せずだった。
｢……ふは｣
がー！と音がつきそうなほど勢いよく怒られている志麻さんが、口元を抑えてあまりにも場に不釣り合いな色っぽい笑みをこぼす。
｢まーしぃ何笑っとんの？反省しとる？｣
｢こいつほんまに美味いわ、さかたも食べてみたらええやん｣
｢は？まじかよ｣
……………え？
いやいや、その、わたしの人権とか、色々無視しないで欲しい。
……そもそも生贄にされた時点で人権があるのかは謎だが、さすがにそれは断固拒否しかねない。
｢い、嫌ですよ！？わたしそんな安い女じゃありませんし…｣
｢いや、安いとか高いやなくて、俺らAからごはんもらわんと死んでまうから｣
｢そうだぜ。センラと志麻くんに味見させたんだし、俺らにも食わせてよ｣
必死にわたしは抵抗するけれど、ギラギラとした目の2人ににじり寄られて後ずさりしてしまう。
助けを求めるも、志麻さんとセンラさんも同じような目をしていて、わたしは完全にオオカミに囲まれていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 560人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
村人A(仮) - ちょこさん» うううすいません……パスワード分かんなくて更新できないんです… (2022年6月27日 20時) (
レス) id: d682dcbe03 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年6月26日 23時) (レス) @page24 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - 雨の夜さん» ゴーストちゃんの見た目はハングリーゴーストのMVの子たちみたいな感じです！＞＜えっとですね、設定の方でR18フラグをオンにしてもらってから私の作品ページに飛んでいただければ！！ (2021年2月10日 22時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
雨の夜 - うらたさんじゃん、は？？好き(何でキレ気味なん)ゴーストの見た目可愛いに一票(何してんの)あと、聞きたいことがあるんですけど、新作が見つからなくて....どうしたら見れますか？ (2021年2月10日 20時) (レス) id: 1e59db50fb (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - 雨の夜さん» 確信犯ですよめちゃめちゃ＾ω＾それはあれです悪魔への捧げ物的な（）料理はゴーストくんたちが頑張って作ってます！（多分） (2021年2月6日 21時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：村人A | 作成日時：2021年1月16日 20時
