四十四声 ページ44
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私のことを考えて、
ゆっくりできる場所を選んでくれたんだろう。
お昼ご飯も、デートコースも、運転も。
全部彼がエスコートしてくれた。
辺りはすっかり暗い。
「帰る前に一箇所寄って帰ってい?」
『ははー、仰せのままに…』
侍かよ!と爆笑される。
運転する彼はとても楽しそうに見えた。
彼がこんな顔をしてくれて嬉しい。
パーキングに着くと、周りにはカップルだらけ。
『何これ嫌がらせかな?!』
「違うよ?!」
(嵌めやがったなこのやろー!)
一瞬そう思ったが、降りて上を見てみると。
視界に広がるLEDライト。
俗に言う、イルミネーション。
『すごい綺麗だね』
「だろ、」
そう言うものの、隣の彼はもじもじしている。
トイレ行きたいのかな。
『どうしたの?』
そう聞くと。
「その、手、繋いでもいい…?」
顔を真っ赤にして言う彼。
前、手を繋いだ時は普通に繋いだのに。
なんでわざわざ了承を取ったんだろ。
『もちろん。今日は、彼女だから』
きっとカップルに見えるよね。
だけどそうじゃない、
そんな関係をいつまで続けていくつもり?
イルミネーションを見て歩いてる時も。
デートが終わって家に帰る車内でも。
そんな疑問がずっと私の心をちらつかせた。
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メル(プロフ) - 泣いた好き大好き(?) (2月14日 13時) (レス) @page49 id: 0286e7ca09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - え、好き(唐突な告白) (10月9日 18時) (レス) @page49 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
にろ - ヒロアカの夢小説初めて読みました!とても新鮮で面白かったです! (2023年2月4日 20時) (レス) @page6 id: 9e703bdb3e (このIDを非表示/違反報告)
相葉 - 空白さん» 割り込みコメント失礼致します。主様の仰っている登場人物が多いという意見ですが、それがこの小説の魅力ではないのでしょうか?作者様はあらすじにも逆ハー気味と記載してありますし、仮に不快な思いをされたとしてもそこまで強く言う必要はないのではないかと思います (2023年1月6日 20時) (レス) @page42 id: 35810b7875 (このIDを非表示/違反報告)
rairas - もぉー!夢主のことが好きな人が沢山現れて、揺らぐからいいんじゃないですかぁっ!!(照)さいこーに面白かったてす! (2022年10月11日 21時) (レス) @page49 id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろくんろーる | 作成日時:2018年8月16日 21時