それなんですか。【二十二港】 ページ22
─ミーナside─
リアンちゃんが来た時から、運命を感じていたの。
私の憶測でしかないけど、あの子は多分…。
ずっと部屋の隅に大切に保管していた物。
彼女が、もし本当にあの子の……だとしたら、これを扱えるはず。いや、あの子にしか、これは扱えないわ。
手にとったものを見ながら、そんなことを考えた。
ねぇ、あなたもずっと己にふさわしい人を探していたんでしょう？
あの子が…えぇ多分そうよ。あの子を守ってあげてちょうだい。
と、僅かな祈りを込め手にしたものをギュッと握った。
黒の生地に紫と紅の蝶が描いてある布。
見た目は長い。
それは……二本の刀。普通より長めで重い、いわば太刀。
中身？…残念だけど私もよく知らないわ。刀であるということしか。開けていいのは、私じゃなくて、あの子よ。
─リアンside─
シャンクスと何事かと、ミーナが出てくるのを待っていた。
ミーナが持ってきたのは、少し怪しい雰囲気の布に包まれたものだった。
中身は知らないと言う。
ミ「リアンちゃん。貴方が開けなさい。…そして、それを持ってこれからを生きなさい。……必ず貴方の大切なモノになるわ。」
と、何やら神妙な面持ちでミーナは私にそう言った。
ｼｬ「そりゃ、なんだ？刀か？…リアン、開けてみろよ。」
と、隣でシャンクスも言う。……あんたは完璧部外者だろ？！
なんて心でツッコミを入れながら、ゆっくりミーナから、それを受け取った。
綺麗だけど、怪しい雰囲気を纏った布を静かに広げると……二本の刀。一本目の鞘は、黒に紅い蝶が舞っているような鞘。
もう一本の鞘は、白…というか銀の鞘。そこに青と紫の反対を向いた月が描かれていた。
こんなの、見た事ない。
それは隣で見ていたシャンクスも同じ様で、ただただ唖然として見つめていた。
持ってみると……割と重い。けど、持てる！
私の最初で最後の、この二本の刀。そう思ったんだ。
？「そなたが、新たな主か。……我は妖刀銀月。」
と声が聞こえた。
すると、もうひとつの声。
？「骨のありそうなやつだな、えぇ？銀月。
俺は妖刀狼夜叉。」
なんと、刀から聞こえる……声だった。
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Licht-リヒト-(プロフ) - 哀羅さん» 応援しております。文字は書いた分だけ上達しますし頑張って下さい！ (2020年8月3日 17時) (
レス) id: 882fee5827 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - Licht-リヒト-さん» オォ！！リヒトさん！！ありがとうございます！！嬉しすぎます泣泣でもこれでもあんまり上手くいってなくて。視点の切り替え下手っぴです笑これからどんどん上手くなれるよう精進します。コメントまで下さりありがとうございます！ (2020年7月22日 17時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - すごく面白いですね！ 主人公の能力もカッコよくて良いなと思います。また、視点の切り替えもお上手で読みやすかったです。 (2020年7月22日 10時) (レス) id: 17df9f06ee (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 部屋狭さん» 嘘ですよー！私なんかよりも、部屋狭さんの方が絶対良いですよ！！！！でも、とても有難いお言葉です！！ありがとうございます！！そして何よりもわざわざ読んでくださり、コメントまで下さったことにもう嬉し過ぎてハーレムです笑 (2020年6月26日 18時) (レス) id: 58bdaeccd2 (このIDを非表示/違反報告)
部屋狭 - めっちゃ面白いです！私、設定こんな練れないんでウラヤマです… (2020年6月26日 18時) (レス) id: becd15f444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀羅 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2020年5月16日 12時
