なーな ページ8
｢あのねっ先生今日はね……！｣
｢ゆっくりで大丈夫だよ、ちゃんと聞くから！｣
園児が帰って静かになった園舎も、歩美ちゃんたちが来たおかげでまた賑やかになる。俺以外の先生たちも歩美ちゃんたちを見て｢久しぶりだね｣と笑って出迎えたりし、笑顔が溢れた。
｢お歌の時間があって皆で歌ったんだけど、コナンくんったら音痴なのー！｣
｢コナンくん音痴なの？｣
｢うっせぇよおめぇーら！｣
なんとコナンくんは音痴らしい。
年中さん年長さんになるとある程度歌声で出せる音域が広がり、1曲をまるまると歌えるようになる。また比較的音程も取れるようになり、小学生はより歌が上手になる子が多い。
そんな中音痴とはコナンくんも大変だろうに。
多分努力すれば音痴は治るのだが、まずはコナンくん自身が｢音が外れている｣という認識をしないと無理だ。
｢そう言えば、昔先生が担任をした子にも、すごく音痴な子が居たなぁ。その子の音痴が治ってたら、どうやって治すのか聞いてみてもいいかもね！｣
｢えーっ！そんな人居たんですか！｣
｢居たよ〜活発な子だったね。今はどこで何してるんだろう？高校生くらいかな？｣
｢会ってみたーい！｣
｢会えるといいですね〜！｣
(それ俺か……！？)
沢山話をして気付けば少し空がオレンジがかっていた。まだまだ夏ではないので日はある程度長くはない。いくら大人に近づいたとしても、守られるべき立場なんだ。大人が責任を持って安全にお家に帰してあげなきゃいけない。
｢さて、みんな。そろそろお家に帰ろうね。
美味しいご飯と温かいお家が待ってるよ。夜は危険だから、その前に帰らないと！｣
｢えぇ〜もうかよ！｣
｢あとちょっとだけ〜！｣
歩美ちゃん、元太くん、光彦くんがだだを捏ねていて、それだけお話出来る機会があるのは嬉しい事なんだと感じるが、それでも5人に何かあったら俺の気が不安で仕方がない。
｢うーん、じゃあ＿＿＿＿｣
｢Aせんせぇーーー！！！！｣
大きく名前を呼ばれた方を向けば、園舎(園庭)と外を繋ぐ出入口の所で大きく手を振っている子がいた。
そこは鍵が掛かっていて、園児には開けられないようになっているため中に入れないのだ。
けど、この声は…………
俺は子どもたちに一言断りを入れてから出入口の方へ向かい、鍵を開けた。
｢Aせんせぇ……！｣
｢真人くん！？｣
涙で真っ赤な顔をぐしゃぐしゃにした真人くんがそこに立っていた。
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瑠衣(プロフ) - 深夜さん» 拙作をご覧いただきありがとうございます。申し訳ないのですが、私の方ではトラブル回避のためそういった事は行っておりません。よってpixivでの投稿はご遠慮いただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願いいたします。 (2022年11月28日 22時) (
レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - ロシナンテ。さん» ご一読下さりありがとうございます。そ、それは……笑 名前が｢なるみ｣の方もいらっしゃいますものね、考えていませんでした……だいぶ個性的なお名前で素敵です笑 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - pixivで書いてもよろしいでしょうか？名前、タイトル変えます (2022年11月25日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - 名前が成海だから名前がだいぶ面白いことに笑笑 (2022年11月24日 13時) (レス) @page1 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠衣 | 作成日時：2022年11月18日 6時
