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じゅーさん ページ14

「真花さんがこの状況を察知できたというなら、犯人は真花さんの知っている人物か……、」

「うん、多分ね。でも範囲が広すぎる……。」

「……いや、もしかしたら断定出来るかもしれない。」

「え?」

「こうして幼稚園教諭をしていると、色々なものが見えてくるんだ。」


俺は弱々しく笑った。
見えてくるものは、見たいものだとは限らない。

夫から真花さんへの暴力は、愛情の行き過ぎらしい。それは束縛に近くもあり、段々真花さんの心には恐怖心が刻まれたと、本人は話していた。もう吹っ切れているはいるらしいが、恐れたものは消えないのだ。
その時の、夫の事を話す表情と、朝の表情は似ていた。
それに、真人くんは言っていた。

『前のママみたい。』

真花さんが真人くんと歩んだこの約3年間で真人くんが見た光景であり、真花さんが恐怖するものは、多分、夫なのではないだろうか。

これは本当に推測でしかない。仮定でしかない。

それでも、可能性はある。

例えば最近になって疎遠となっていた夫と何かしら関係が生まれた、あるいは連絡が来た。それによって、いつかあの時のように、またやられるのでは、と心的外傷による恐怖心が思い出されるなど。


けれど、犯人が夫だとして、俺に何が出来るだろうか。愛情の行き過ぎで愛する人に暴力を奮ってしまう人が、他人である俺らを見つけたら、真花さんが奪われると思って攻撃的になるかもしれない。
そもそも夫でなければ、対処のしようも無い。

…………。


それでも、何もしないわけにはいかない。
これは幼稚園教諭だからじゃない、一人の人間、鳴海Aとして、である。


目を凝らして周りを見れば、照明に照らされて所々反射する場所があった。

あのストラップは中身はスノードームのような浮き沈みの仕方であった気がする。となると、中身の液体はグリセリンと精製水で出来ている可能性がある。
グリセリンは油のように光る訳では無いが、粘り気があることから、保湿ができるように触ればベッタリすると思う。
水のように蒸発しやすくはないため、まだ乾いていないはず。濡れているため照明が当たれば少しながら光るし、触ればわかる。何より青色液体だ。




「この跡を辿ってみよう。」




俺はコナンくんを抱えて点々と連なる水玉模様を追いかけた。










「ってなんでボク抱えられてんの。降ろして歩ける。」

「あ、ごめんね。つい癖で。
滑りやすいからヒヤリハットする前にと思って抱えちゃった。」

じゅーよん→←じゅーに



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瑠衣(プロフ) - 深夜さん» 拙作をご覧いただきありがとうございます。申し訳ないのですが、私の方ではトラブル回避のためそういった事は行っておりません。よってpixivでの投稿はご遠慮いただけると幸いです。ご理解の程よろしくお願いいたします。 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - ロシナンテ。さん» ご一読下さりありがとうございます。そ、それは……笑 名前が「なるみ」の方もいらっしゃいますものね、考えていませんでした……だいぶ個性的なお名前で素敵です笑 (2022年11月28日 22時) (レス) id: 8996d6d5d2 (このIDを非表示/違反報告)
深夜 - pixivで書いてもよろしいでしょうか?名前、タイトル変えます (2022年11月25日 12時) (レス) id: 880b7bddc6 (このIDを非表示/違反報告)
ロシナンテ。(プロフ) - 名前が成海だから名前がだいぶ面白いことに笑笑 (2022年11月24日 13時) (レス) @page1 id: 7c91679d8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠衣 | 作成日時:2022年11月18日 6時

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