【降谷零】アイツ

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「いらっしゃいませ」


「こんにちは安室さん！」


「いらっしゃいコナンくん。あれ、この間の刑事さんじゃないですか」


「えっと確か探偵の……なぜここに？」


「実は毛利さんに弟子入りしたんです、なのでここでバイトさせてもらってて」


「そうですか、ご苦労様です」


まさかこんなところで働いているなんて……


毛利小五郎の弟子になったということは毛利探偵がなんらかの形で組織と関わりがあるのか


または毛利家に居候するこの江戸川コナンか


とにかく毛利探偵の弟子になったからには現場で居合わせたりする事も多くなりそうだ


関わらざるを得ないのだろうか


「ご注文はお決まりですか？」


「僕はナポリタンとアイスティー！内山刑事は？」


「えっと、じゃあハムサンドとホットコーヒーで」


「かしこまりました」


安室透がウインクをしてきた


降谷は絶対にこんなキザな事をしないので違和感でしかない


「内山刑事って新米刑事さんなんでしょ、何歳なの？」


「今年で22歳だよ、意外と若いでしょ？でもコナンくんからしたらおばさんかな、


………だって5歳も離れてるもんね」


「！！」


どうやら賭けに勝ったようだ


江戸川コナン=工藤新一という仮説が確信に変わった


動揺を隠せない様子でこちらをガン見して警戒心を露わにした


「……何言ってるの内山刑事、僕はまだ7歳だよ？」


「あれ、そうだっけ」


「そ、そうだよ……」


かなり怪しまれているようだ、全く顔が笑っていない


それにしても何故カラダが子供の姿になってしまったのだろうか


一番有力なのは……薬か


しかしそんなカラダを縮める薬なんて本当にあるのか


「僕ちょっとトイレ！」


「いってらっしゃい」


彼の十八番だ


さて上司に報告すべきか知らぬふりをするか


疑問な点はいくつかある


なぜ正体を隠して毛利家に居候しているのか


誰がコナンくんの状態を把握しているのか


そしてこの事を降谷は知っているのか


次からは毛利探偵やその娘の蘭、帝丹小の少年探偵団、阿笠さんを注意して観察しなくてはならないな

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