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「遅くなってごめん」
「問題ない」
「それで私に何か用?上からはなにも聞いてないけど」
警視庁近くまで迎えにきた降谷と合流し、停車している車に乗り込む
こんな風に改めて話すのはいつぶりだろうか
殉職した諸伏の葬式以来かもしれない
出来れば会いたくなかった
「何故登庁しない?」
「しなくても仕事はできるでしょ」
「部下に示しがつかないだろう」
「降谷がいる」
「そういう問題じゃない」
「別に私が居ても居なくても変わらない、それに報告書も随時データで送ってる」
「なら俺に連絡くらいしろ」
「連絡?」
「潜入先は教えてもらえない、携帯は出ない、家にも繋がらない、登庁はしない、どれだけ心配かけたと思ってる」
「仕方ないでしょ、そういう仕事なんだから」
「……本当に変わったな」
「ずっと同じ人なんていないよ……もういい?明日も早いの、じゃあね」
「A!」
強引に車から降りて来てしまった
長く居過ぎると甘えてしまう、沢山話したくなってしまう、側に居たくなってしまう
でも怖い
彼まで失うんじゃないか?
いなくなってしまうんじゃないか?
そう思うと本当に恐ろしい
もう今までのように仲良くは出来ない
だから家も変え、携帯も変えた
彼から見たら今の私は変わってしまったらしい
それでいい
……もう関わりたくない
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なんか同じこと言ってる
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作者名:にんじんさま | 作成日時:2019年3月8日 2時