君が咲く２

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渡辺side


ナースステーションでラウールと談笑していたら、ひくひくとしゃくりあげる亮平とトートバッグを抱えながら戻ってきた目黒。



渡「…あら、おかえりー。頑張ったね」


亮「…ん……ひ、っく……(泣)」


渡「泣くことないよー、頑張ったんでしょ？」



涙で張り付いた前髪を払ってティッシュで拭いてあげる。


その間に教室でのことを目黒から聞いた。



渡「だいじょーぶ。今日はもう頑張ったからゆっくりしようね」



自分から言ったことだからこそ、相当悔しいんだろう。


院内学級なんていつでも行けるし、一歩ずつ目標に近づけばいい。


だから無理する必要なんてない…って思ってたんだけど。



亮「やだぁっ、つづき、やるっ……(泣)」



どうやらお勉強はしたいらしい。


そういえばよく目黒やラウとなぞなぞ出し合ったりしてるし、頭を使うことが息抜きになってるのかな。



ラ「学習室行ってみるのは？」


渡「そうじゃん。めめと行ってくる？」


亮「…めめ、ずっと、いっしょ……？」


目「うん。今度はずっと一緒にいよっか」



じゃーいく…と言ってくれた亮平に俺達も頬が緩む。


この後のことは目黒にお任せしてそろそろ仕事に戻ろうかな。

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