〜Quattro〜 ページ5
「ねぇジョット、今日は何を話してくれるの？」
公園のベンチで隣に座り、私はジョットを見ていった。
その出会いから、私たちは仲良くなった。
それから六年の時を経て、毎日会うほどになった。
毎日会うことは私たちの日課で、いつもジョットがいろんなことを話してくれる。
町の子供たちと遊んだ時の話とか、面白かった出来事とか、感動したこととか。
毎日毎日話してくれるその話を聞くのが楽しみで、いつも私のその言葉からは始まる。
「…じゃあ、今日は俺の夢でも語ろうかな」
少し恥ずかしそうな彼の顔。
彼のはにかんだ表情はいつもの大人びた彼からはあまり想像できなくて、年相応のものに見えた。
とても同い年には見えないなぁ、といつも思わされる。
「夢…？」
「…笑わないか？」
「まさか！笑うわけないでしょ」
「じゃあ……」
安心したように笑って、口を開く。
「…俺さ、この町を守る自警団を作りたいんだ」
「じけい…だん？」
ジョットの言葉を反芻する。
ジョットはこの町が大好きだし、町の人たちからも愛されてる。
彼は町の人気者で、彼らしい夢だった。
「へぇ…どうしてそう思ったの？」
「はははっ…それはな、前のお前の時みたいなことが起こらないためだよ」
笑いつつ、目は真剣だった。
…あぁ、彼はやっぱりどうしようもなく優しい。
本格的にジャッポーネは他の国との交流を絶ち始めて、また私を見る目が変わった。
私には関係のないことなのに…
ジョットがあの時守ってくれた日からはなんとなくみんあからの目は優しくなったような気はしたんだけど……
またもとにもどってしまった。
ジョットはいつも私に商店街に行こうって誘ってくれるけど、ジョットまで変な目で見られちゃうからいつも断ってる。
そんな優しいジョットらしい夢に、私は思わず笑ってしまった。
「……ふふっ」
「ちょっ……！わ、笑わないって言っただろ！」
「ごめんね？君らしいなって思って…」
「…はぁ〜…」
「ごめんってば…」
ね、お願い許して？請うとジョットは少し赤くなって不機嫌そうにした顔で別にいい、と許してくれた。
その顔はやっぱり可愛くて…
私はあの時から変わらずジョットが好きなんだなぁ、と思った。
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剣姫(プロフ) - 桜さん» そうなんですか？指摘ありがとうございます。 (2013年12月12日 10時) (
レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ボカロの曲って本当は使っちゃいけないんですよ。犯罪ですから。 (2013年12月12日 9時) (携帯から) (レス) id: f012e85f71 (このIDを非表示/違反報告)
剣姫(プロフ) - 出席番号２１番さん» ありがとうございます！原曲、いい曲ですよねぇ(*´∀｀)期待に添えるよう、頑張ります！ (2013年9月18日 15時) (レス) id: dc7c621dd0 (このIDを非表示/違反報告)
りんちょ(プロフ) - えええええええ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2013年9月18日 15時) (レス) id: 3a119346ee (このIDを非表示/違反報告)
出席番号２１番(プロフ) - とってもドキドキして冷や汗が止まりませんｗ原曲を知っていると胸が痛くなります。更新応援してます！頑張って下さい＾＾＊ (2013年9月15日 14時) (レス) id: c9b1900a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣姫 | 作成日時：2013年8月25日 15時
