ゼロとメロンパンの執行人３２ ページ44
「傷の具合は？」
「布で縛っとけば止血できる」
「腕だけ？」
「ああ、あとはかすり傷だ。お前は？」
「問題ない。手の甲に深めの傷があるけどそれ以外はかすり傷」
お互いに短い言葉を交わしながら、ハンカチやらで傷を縛る。
「それよりお前、あの時コナン君しか助ける気なかったろ？」
あの時･･････あぁ、車が空飛んでた時ね。
「そりゃまあ俺の筋力じゃ２人も抱えられん」
「何を自慢げに･･････」
「それに、未来ある名探偵か、腐れ公安警察。手を伸ばすなら迷う事なく前者だろ」
そう言えば、ギロっと睨まれる。
「まあ僕は自力で飛べたからな」
「お前の力など必要ない」とでも言うように勝ったような笑みを浮かべて言う降谷。
いやまあ確かに俺は道具を使ったけれども。
「はいはい。さすがはゴーリラ」
「殴られたいのか？」
「警察官が暴力沙汰か？おん？」
「お前も警察だろ。殴れもしない癖に拳を構えるな」
「フーンっだ」
拗ねたようにそっぽを向けば、降谷はまたため息を吐いた。
「それで、どうやって帰るつもりだ？」
「それが全くのノープラン」
ヒラヒラと手を振って言えば、「さっさと風見を呼び出せばよかった」と降谷は後悔するように呟く。
「どーしよっかな。沖矢サン暇かな」
「化けの皮剥がされるためにノコノコ出てくるなら、お望み通りにするぞ」
「ジョーダン」
さぁてと。
スマホの連絡先をあさって、ちょうど良い人を探す。
「あっ、ねぇミホちゃん？遅くにごめんね。はくちょう？あー、もう大丈夫だよ」
俺が誰と話し始めれば降谷は自然と黙る。
「そう、その件なんだけどさ、今何も聞かないで車貸してくれない？洗車して返すから。あー･･････うん。そ、わかった。ありがとね」
電話を切り、降谷の方を向く。
「車１台調達セイコー」
「電話の相手、女性か？」
「まあね。宮本がよく警視庁内とか他の県警との合コンセッティングするんだけど、そこで知り合った警備部の子」
相変わらずだな、と言ってはいたが、降谷の呆れ顔にちょっとした感心が入ってるのは見逃さなかった。
「んじゃ、帰るか。お前が洗車担当な」
「何でだ」
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ぶどう - 颯さん» コメントありがとうございます！もうすぐ続編出すので、これからも楽しんでくだされば幸いです。 (2022年9月29日 8時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - はじめまして、繰り返し小説読ませて頂いています！とても好き、とにかく猫川さんの性格、言動、全て好きです。これからも読み返していこうと思います。頑張ってください！ (2022年9月23日 21時) (レス) @page47 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - ( ･´ｰ･｀)どやｗさん» すいません、不親切でしたね。コメントで言ってもらって大丈夫です(むしろそれ以外の方法がわからない)。ルパコナは書く気満々です。コメントありがとうございました！ (2022年8月29日 18時) (レス) @page46 id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
( ･´ｰ･｀)どやｗ - えっと…コメントで言って良いのか悪いのか…。コメントでリクエストをお願いします。それでルパコナでお願いしたい…！ゼロとメロンパンの執行人という素敵なお話有難う御座います！どんな最新話でも楽しみにしてます！ (2022年8月29日 16時) (レス) @page46 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - おと。さん» コメントありがとうございます！ただのめんどくさがりな三軽男なんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2022年8月16日 19時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年8月7日 11時
