ゼロとメロンパンの執行人28 ページ40
「どうする?時間がないぞ」
「安室さん、それに猫川さん。今度は僕の協力者になってもらうよ」
「フッ小学生が大の大人を協力者に、か。良いご身分じゃねーの。いいぜ、なってやるよ」
さっきまでの日下部さんに関するショックを心の底に詰めて、ケラケラ笑いながら階段を駆け下る。
降谷も同意を示すように頷いて、先頭切って降りていく。
すぐさま駐車されたRX-7に乗り込み、降谷がエンジンを入れ、走らせる。
「てか何で、フロントガラス砕けてんだよ!!」
「ここに来る途中でIoTテロにあってな」
「ガラスが暴走して割れるとでも?うわッ」
「舌噛むぞ」
ガッとハンドルを切って、ドリフトする降谷。
すぐさま高速に乗り、前方の車両をガンガン抜いていく。
「この先は渋滞だよ」
助手席に座る江戸川君がスマホを見ながら、そう言う。
「避難誘導がうまくいってないのかっ!」
「その前に、お前今の抜き方は、警察としてどうなんだっ!」
後ろで騒ぐ俺を降谷は鬱陶しそうに見る。
そしてそのままドリフトして、前方車両を抜いてく。
もうバカ。前にパトカー止まってんぞ。
「って、はぁ?何で二輪走こっ、レッカーっ・・・電車の上に乗るなぁ!テメェは萩かっ!!」
「ちょっと黙れ」
「降谷、警察としての何か忘れてんぞ?」
「お前に言われたくはない」
不機嫌そうに口元を歪めて言う降谷。
その後もギャーギャー言い続けてると、目の前から電車が来た。
え、普通に死ぬだろ、こんなん。
「安室さんっ!」
「しっかり捕まってるんだ」
「そーゆー問題じゃねぇだろ。お前の公安として目立ってはいけないとかいう制約どこいった?」
「うるさい口閉じとけ」
かなりキレ気味の降谷にさすがに黙る。
そろそろイライラで血管切れるかもしれないという降谷の健康に配慮してやる俺優しい。
いや、にしても電車にタイヤ乗っけて斜めに走ってるこの状況が理解できないんだけど。
火花あげてるし。
事故らなくてよかったけどさ。
「ここだっ!」
何が?!
って、うわ。落ちたし。天井に頭ぶっけた。痛い。
「降谷っ!後ろ、電車来てる」
「そんなのわかってるっ」
何とか加速して、電車を突き放し線路の上を走る車。
このドライブ(仮)で降谷が本当に馬鹿な事を思い知った。
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ぶどう - 颯さん» コメントありがとうございます!もうすぐ続編出すので、これからも楽しんでくだされば幸いです。 (2022年9月29日 8時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - はじめまして、繰り返し小説読ませて頂いています!とても好き、とにかく猫川さんの性格、言動、全て好きです。これからも読み返していこうと思います。頑張ってください! (2022年9月23日 21時) (レス) @page47 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - ( ・´ー・`)どやwさん» すいません、不親切でしたね。コメントで言ってもらって大丈夫です(むしろそれ以外の方法がわからない)。ルパコナは書く気満々です。コメントありがとうございました! (2022年8月29日 18時) (レス) @page46 id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
( ・´ー・`)どやw - えっと…コメントで言って良いのか悪いのか…。コメントでリクエストをお願いします。それでルパコナでお願いしたい…!ゼロとメロンパンの執行人という素敵なお話有難う御座います!どんな最新話でも楽しみにしてます! (2022年8月29日 16時) (レス) @page46 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - おと。さん» コメントありがとうございます!ただのめんどくさがりな三軽男なんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。頑張らせていただきます! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶどう | 作成日時:2022年8月7日 11時