14話 ページ17
呆気なくあのいじめっ子５人は目の前からいなくなった。
代わりに仁王くんが私の目の前にいる。
彼は、私を助けてくれた。
まさかあんな言葉ひとつで、本当に助けてくれるとは。
呆気なさすぎて、その場に立ち尽くす。
仁「ほれ。これで無事済んだじゃろ」
仁王くんは手に持っていた煙草を、地面に落とし、上靴で踏みつけて火を消した。
その瞬間、ああ、終わったんだと実感した。
これで本当にいじめがおさまるのかどうか分からないけれど、何かが変わるのは間違いない。
簡単だった。
あんなに悩まされてきたいじめは、一瞬でなくなった、らしい。
この間仁王くんが言っていたことを、身をもって理解する。
いじめなんて、ちょっとしたことですぐに形勢が変わる。
(でもいきなりどうして？)
チラリと彼の方に視線をやると、目が合った。
言いたいことがなんとなくわかったのか、彼は少し気まずそうに眉を下げて笑う。
仁「俺だって、ずっと助けてやりたかったぜよ。でも、、
本当に助けてほしいか分からんやつ相手に、俺がでしゃばるんは違うと思うての」
『はぁ』
仁「助けを求められたら、出ていこうと思うとったのに、お前いつも何も言わんけぇ」
『そういうこと……』
この人の凄さを垣間見た気がした。
力だけじゃない。
この人の魅力というか、強さみたいなものは、きっともっと根本的なものだ。
私は、力尽きてその場に座り込む。
すると仁王くんも同じように隣にしゃがみこむ。
ここは暖かい陽光が当たり、風がそよそよと吹き渡り気持ちがいい。
そんなことにも初めて気が付いた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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ユッキー(プロフ) - megumiさん» 最高に嬉しいです！ありがとうございます！励みになります(*^^*) (2019年5月27日 1時) (
レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
megumi(プロフ) - お話も興味深いですし、描写も深くて素敵です(*'ω'*)更新、楽しみにしています！ (2019年5月27日 1時) (レス) id: 04e98a2c19 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー(プロフ) - 白銀水龍さん» ありがとうございます！そんなお言葉を頂けるなんて嬉しい限りです(*^^)v頑張りたいと思います! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白い！これからも更新頑張ってください！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 01408c4e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2019年5月20日 0時
