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俺が柊さんに怒鳴り声をぶつけようとした。
やめろと。犯罪だと。これ以上人を傷付けるなと。被害者を出さないでくれと。
けれどその前に叫んだのは、柊さんだった。
怒鳴っているんじゃない、それはなにか、泣き叫んでいるような声で——。
「もうやめてよ!! なんで——なんで、私はきんとき君と関わっちゃいけないの!?」
「っえ、？」
すっとんきょうな声が口から漏れる。ヒーローのように颯爽と登場することはできず、立ち尽くした。
「なかむくんのときだって、そうだったじゃん!! 付き合ってたからって、だからって——その上、私のことを悪者にしてさあ!! こんなものまで使ってきて！ 卑怯だよ!!」
そう叫んで、柊さんはカッターを投げ捨てた。
何が起きているのか、わからなかった。
「はあ!?」
「好きならそのまま伝えればいいのにさ、回りくどいことして！ 結局思いも伝えられてないじゃん！ 意気地無し、弱虫!!」
「っ、なに、あんたはもう悪者なんだよ？ 信用なんか欠片もない。今ここに人が来たとして、負けるのはあんたの方。わかってんの？」
「っ……私が落ちても付き合えなかったくせに。本当になかむくんのことが好きなら、こんな手を使ったりしない!!」
柊さんがそう言った瞬間、相手の女子が平手を打った。
「ふざけないで!!」
「っ……ぃた……」
頬をおさえる柊さん。
この激闘を止めたのは、俺——。
じゃなくて。
「待って!!」
「へ、なかむ、くん……、」
——俺の親友だった。
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うい(プロフ) - あずきさん» お褒めのコメント嬉しいです。更新頑張るので、是非また来てくださいね。 (2022年9月23日 13時) (
レス) id: a7df37f5cd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 面白いです~！！応援してますっ！！ (2022年9月23日 13時) (レス) @page1 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
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