ヴァイス ページ33
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「おはよ〜」
「おう、遅かったな」
「ちょっとね〜」
ポートマフィア
異能部隊「方舟さくら丸」副頭・高見順
異能力___「故旧忘れ得べき」
「どうしたよA。浮かねえ顔して」
「そんな顔してる?」
「ああ、今戦場行ったら瞬殺される顔してる。なんかあったか?」
「いや?別に?」
うん。
今の怪しかったよね知ってる。
「……順さん。人殺すときって、どんな気持ちでやってるの?」
「あ?気持ちも何もねえよ。仕事だからな。急にどうした?初めての殺人でもしてきたか?」
やはり順さんは鋭い(お前がわかりやすい)
「あたり」
「ほー」
何も聞いてこないのはありがたいことだ。
静かな部屋に順さんのうつパソコンの音だけが響く。
その音でうとうとし始めていたその時。
エレベーターの着いた音がし、タッタッタッと足音が近づいてきたかと思うと、バーンという音がして元気よく扉が開いた。
私はビクッと身体を震わせると、ドアの方を確認し、力なくソファーに寝ころんだ。
「びっっっくりした!」
ポートマフィア
異能部隊「方舟さくら丸」隊員・トーマス・マン
異能力___「墓地への道」
「頭ぁ、猫拾ったんだけど」
「な、ん、だ、と?」
入り口でニコニコしているふわふわ金髪の青年。
そう。
あのとき(適当)にスカウトしたパウル・トーマス・マン氏であります。
犯罪組織にいるけどとっても優しい心の持ち主です。
異能力怖いです。
現場からは以上です。
「お、いいな。飼おうぜ、頭?」
「どっちでもいいけど頭呼びやめて。安部でいい。順さんに至っては死ねばいい」
「名前決めたぁ」
「早いなおい」
「君は今日からマイケルだよ」
ごめん。
言ってもいい?
モブいね(新語誕生)(全世界のマイケルさんごめんなさい)
「いや、トーマス?それはありきたりすぎねえか?」
「そう?いい名前だと思ったんだけどなぁ。じゃあ、Weiß、とか?」
「……ごめんなんて?」
「Weiß、だよ」
「あの、それを、もう少し日本語っぽく」
「ヴァイス。ヴァ、イ、ス。ドイツ語で白い、って意味」
「確かに、ちょっと汚れてるが毛自体は白いもんな」
一つだけ言わせてください。
「『vaisu』じゃなくて『baisu』じゃダメ?」
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勝手に7話に出てくる異能力者さんの名前決めてすみません。
トーマス・マンさんはドイツの作家さんです。
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作者名:のーと。 | 作成日時:2018年2月6日 18時