検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:156,132 hit

ヴァイス ページ33

.

「おはよ〜」

「おう、遅かったな」

「ちょっとね〜」


ポートマフィア
異能部隊「方舟さくら丸」副頭・高見順

異能力___「故旧忘れ得べき」


「どうしたよA。浮かねえ顔して」

「そんな顔してる?」

「ああ、今戦場行ったら瞬殺される顔してる。なんかあったか?」

「いや?別に?」


うん。
今の怪しかったよね知ってる。


「……順さん。人殺すときって、どんな気持ちでやってるの?」

「あ?気持ちも何もねえよ。仕事だからな。急にどうした?初めての殺人でもしてきたか?」

やはり順さんは鋭い(お前がわかりやすい)

「あたり」

「ほー」

何も聞いてこないのはありがたいことだ。

静かな部屋に順さんのうつパソコンの音だけが響く。
その音でうとうとし始めていたその時。


エレベーターの着いた音がし、タッタッタッと足音が近づいてきたかと思うと、バーンという音がして元気よく扉が開いた。

私はビクッと身体を震わせると、ドアの方を確認し、力なくソファーに寝ころんだ。

「びっっっくりした!」


ポートマフィア
異能部隊「方舟さくら丸」隊員・トーマス・マン

異能力___「墓地への道」


「頭ぁ、猫拾ったんだけど」

「な、ん、だ、と?」

入り口でニコニコしているふわふわ金髪の青年。

そう。

あのとき(適当)にスカウトしたパウル・トーマス・マン氏であります。
犯罪組織にいるけどとっても優しい心の持ち主です。
異能力怖いです。

現場からは以上です。

「お、いいな。飼おうぜ、頭?」

「どっちでもいいけど頭呼びやめて。安部でいい。順さんに至っては死ねばいい」


「名前決めたぁ」

「早いなおい」

「君は今日からマイケルだよ」

ごめん。


言ってもいい?




モブいね(新語誕生)(全世界のマイケルさんごめんなさい)

「いや、トーマス?それはありきたりすぎねえか?」

「そう?いい名前だと思ったんだけどなぁ。じゃあ、Weiß、とか?」

「……ごめんなんて?」

「Weiß、だよ」

「あの、それを、もう少し日本語っぽく」

「ヴァイス。ヴァ、イ、ス。ドイツ語で白い、って意味」

「確かに、ちょっと汚れてるが毛自体は白いもんな」

一つだけ言わせてください。

「『vaisu』じゃなくて『baisu』じゃダメ?」



________________________

勝手に7話に出てくる異能力者さんの名前決めてすみません。

トーマス・マンさんはドイツの作家さんです。

ごん、再び→←殺しとは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
77人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のーと。 | 作成日時:2018年2月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。