赤い口紅 ページ8
連れてこられた部屋は黒い1人掛けのソファと
大理石のテーブル、そして
部屋中から溢れるチップの山が連なるところだった。
「マスター、お連れしました」
マスターと呼ばれた、
白シャツに黒いベストの女性はアイラインがきつく、真っ赤な口紅をつけ、
ポーラータイには丸く青い飾りがついている。
いかにも大人の女性、って感じだ。
「ありがとう。去って良いぞ。」
「イェス。マスター」
甲冑の人はお辞儀をすると部屋を去っていった。
取り残された私は部屋の隅々をキョロキョロと見渡していると
「景品は貴様か。
随分、残念な見た目をしているな。」
目の前の赤い唇が紡ぐ言葉は
…とても♢派のリーダーに似ていた。
「…すみません。貧相な体のもので」
嫌味たらしくそう言うと少し笑うように
「自分でわかっているならいいんだ。
だが、お前の目はとても綺麗だな。
景品として素晴らしいほどには。」
またでてきた景品、という言葉
「あのっ、さっきから景品ってなんですか?
私、何かの商品なのですか…?」
疑問をぶつけると、その女は面倒くさそうにこちらを見ると、
「言葉のままだ。
お前は今シーズンの景品だな。」
何の解決にもなっていない言葉を吐いた。
「だから、今シーズンって、
というか、ここどこなんですか!!!、
私自分の部屋で、先生からもらった招待状を開けて、
ほんとにあの言葉通り変な世界に来たっていうんですか???!」
今までの疑問をぶつけるように立て続けに聞くと、
「…まあ、少し落ち着け。
少しづつ説明してやる。」
呆れたように息を吐き、座るように促す。
言われた通り、1人がけのソファに座ると
口を開く女が紡いだ言葉は
衝撃だった。
「お前はまず、別世界の人間だ。
そしてここに来たのなら、もう元の世界には戻れないだろうな。」
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カシューナッツ(プロフ) - せんぶり茶((こたぬきさん» 本当ですか…!良かったです;;考え方的にもいちばんクラブが穏やかですよねw (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - あかなさん» ありがとうございます…!続編もどうぞお楽しみください…! (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
せんぶり茶((こたぬき - すごく面白かったです!! 私はクラブ派だなー (2020年5月10日 12時) (レス) id: 8f7fc2a813 (このIDを非表示/違反報告)
あかな - 初めて小説で一気見してしまいました。。。本法に面白かったです。続編も楽しみにしてます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 538da1fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - 澪華さん» わわっ!;; カジノだと普通のルーレットかなと思われると思っていたので気づいていただけてとても嬉しいです;; (2020年5月8日 1時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2019年10月9日 22時