ビリヤード初心者 ページ18
「…Aちゃん、ビリヤードやったことない？」
うらたから発せられた言葉は図星過ぎて言葉も出ない。
…数分前を思い出す。
ブレイクショットとして、玉を突いた瞬間
力加減が上手くいかず、全てのボールが入らないままポケットの近くへ飛び散った。
それは15番ボールも例外ではなく、
なんと的球の近くへ15番ボールは飛んだ。
それは2番手であるうらたにとってラッキーなんてものじゃないくらいのチャンスで
あっさり15点ボールをいれられ勝負は終わった。
志麻は自分の番が回らず不貞腐れ
センラはこちらを見て苦笑いをうかべ
坂田はこちらを指さしお腹がよじれそうなほど笑っていた。
「Aちゃんガチでそれならおもろいやんけ！！
マスター！2回戦から♡派も加わるわ
この子となら勝負したってもええわ〜」
舐めたように言うが実際、私は敵にチャンスを回しただけで傍から見ると間抜けだろう。
「…開幕戦は♧派の勝利。
2回戦はダーツ。試合は明後日。
詳細は当日発表だ。各自解散してくれて構わない。」
マスターがそう告げると、ぞろぞろと船内へ散らばるものたち。
私も出ていこうとすると後ろからぽん、と肩に手を乗せられた。
振り向くとうらたがにこやかな笑顔を向けこちらを見ていた
「…Aちゃんだっけ、
勝たせてくれてありがとうね。
……話あるんだけど、いまからいい？」
勝たせてくれて、なんて言い方嫌味でしかない。
こいつも印象悪いなと思ったが話の方が気になる。
「…いいですけど、ここでですか？」
「んなわけ、坂田と志麻がまだマスターに駄々こねてるから俺の部屋来いよ。
♧派の領土だから俺ら以外の人間来なくて安心だからな。」
そう言われるや否や、手を取られ早歩きで会場から連れ出される。
後ろでは
うらたがAちゃん取ったぞー！！！
景品ちゃん、どっか行ってるけどはなしあるんやけど！！！？
など野次を飛ばす2人がいた。
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カシューナッツ(プロフ) - せんぶり茶((こたぬきさん» 本当ですか…！良かったです;;考え方的にもいちばんクラブが穏やかですよねw (2020年5月10日 22時) (
レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - あかなさん» ありがとうございます…！続編もどうぞお楽しみください…！ (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
せんぶり茶((こたぬき - すごく面白かったです！！ 私はクラブ派だなー (2020年5月10日 12時) (レス) id: 8f7fc2a813 (このIDを非表示/違反報告)
あかな - 初めて小説で一気見してしまいました。。。本法に面白かったです。続編も楽しみにしてます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 538da1fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - 澪華さん» わわっ！;; カジノだと普通のルーレットかなと思われると思っていたので気づいていただけてとても嬉しいです;; (2020年5月8日 1時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシューナッツ | 作成日時：2019年10月9日 22時
