ハリーポッターともう一人の少女【賢者の石】II&【秘密の部屋】I (ページ20)

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12話ページ20

その頃コスモは“用事”を済ませていた

一体何か…

それは彼に会いに行く事である

ゲラートグリンデルバルド

一年生の頃はハリーの入学に賢者の石などいろいろな問題があった

彼に会いに行きたくても会いに行く時間が無かったのだ

久しぶりに訪れたが彼はまだ私のことを忘れていなかったらしい

うれしい限りだ

コスモ「久しぶり。最近はどう？」

ゲラ「ああ…変わらないさ。今回はどうだ？」

“どうだ？”と言うのは私がどう生きてきたかの話だろう

それから今回の事を話した

トムがヴォルデモートになった事

それによりリリーとジェームズが殺された事

ハリーが蛇語を話せることからトムと何らかの“繋がり”ができた事

ホグワーツに入学してロンとハーマイオニーと友達になった事

賢者の石をヴォルデモートが狙っていたのを食い止めた事

他にもたくさんあるが彼に全て話した

そうすると考え込む様にして少し時間が経ってから口を開いた

ゲラ「コスモ…アルバスは…」

コスモ「今も校長としてホグワーツにいるわ…元気にしている」

ゲラ「よかった」

ゲラ「コスモ、一つ言っておきたいことがある」

コスモ「何？」

ゲラ「昔からそうだった。コスモは強く優しく敵である私にもどうにかならないかと交渉した」

ゲラ「だがヴォルデモートがそれでどうにかなると思うな」

それは自分も感じていた

今まで相手してきた人と彼は完全に別である

ゲラ「君のその優しさは大切だ。けれどそれによって失うこともある」

ゲラ「私たちはお互い惹かれるものだ…かつて私とアルバスがそうであったように」

ゲラ「最終的にヴォルデモートをどうするかは君自身だ。彼がこうなったのにも理由があるはずだ」

ゲラ「そこをどうするか…そしてハリーの気持ちを考えてみろ。彼は優しいから何も言わないでくれるがヴォルデモートには家族を殺されているその憎しみは変わらない」

ゲラ「本当に2人とも助けたいなら2人にとって最善を考えるんだ。コスモがどうしたいとかではなく、君やハリー、他の人が納得がいく…そして役に立つ方法を考えるんだ」

ゲラ「それが出来ないなら容赦なく切り捨てろ。たとえば私みたいに牢獄に自ら入るとかなら別だが彼はそんな事をしても意味がない」

ゲラ「君自身の力で彼を制御し、ハリーも守るんだ」

コスモ「ありがとう。少し考えてみる」

ゲラ「また悩んだら相談に乗る」