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《8》 ページ8







「んー?」



「りゅ、流星にはお願いだから手を出さないで!」



「あのなあ、順序があるやろ?物事には」




「Aが約束を守ってくれさえすれば

ええんやで?そしたら何もせえへん」



「……っ、」



「俺はええんやで、どっちでも」





そう、どちらを選んでも

彼にとって良いようにしかならない。



選択肢は与えられていても、答えは同じなのだ。



それならば、好きな人を守ろうと

考えてしまうのは自然なことで。





「分かった、から、

絶対に流星には何もしないでっ、」



「ほな、Aからちゃんと懇願しぃや、

あの日みたいに」



「……!」



「ほら、早く」



「っ、私と………結婚して、ください」



「ふはっ、喜んで。たーくさん愛したる」




「ほな区役所行こか。婚姻届と離婚届貰いにな?」





そう言い、私に微笑みかける彼は

悪魔にしか見えなかった。



まさか、流星のあの笑顔も、キスも、

何気ないやり取りも、

あの綺麗な瞳に私が映り込むのも、

今朝が最後になるだなんて誰が思っただろうか。






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設定タグ:桐山照史 , 藤井流星 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぼんぼん。 | 作成日時:2018年12月22日 11時

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