もう戻れない【H.T/K.T】 ページ10
．
「崇裕、この前も言ったけど
今日友達とご飯食べてくるね」
「あー！せやったせやった！遅くなるん？」
「んー、どうだろ？」
「まあどっちにしろ連絡してや。迎えいく」
「ありがとう、」
「できれば早く帰ってきてほしいなあ、なんて」
柔らかく微笑んで、頭に手を添えられたなら
甘いキスがちゅっちゅっと、降ってきて
くすぐったい。
可愛らしいキスなのに、その味は彼の煙草の味で。
名残惜しく顔を離して、家を出た。
．
「神ちゃん！」
「A〜、久しぶりやな」
「ほんっとにね！元気してた？」
「してたで」
「どうせゲームばっかりでしょ」
「んー、まあ、な？
仕事以外で外出ることほとんど無い気ぃするわ。」
大学で仲良くなった彼は卒業した後もよく飲みに
行ったりする仲で、女友達よりも、もしかしたら
心から気を許して話せる男友達だった。
飲みに行く場所はいつも決まって同じで、
神ちゃんが教えてくれたお店。
お洒落で落ち着いた雰囲気のこのお店は
本当に雰囲気がよくて、なんとも彼らしい。
未だに同じ話をしたりで、盛り上がって。
楽しい時間はあっという間に過ぎ気がつけば
夜がだいぶ更けていたから
今は崇裕にメールを入れて
お店の外で夜風にあたりながらお迎え待ち。
「どうなん、彼氏さんとは」
「どうって言われてもなあ、｣
「ほな、幸せ？」
「そりゃあもちろん！幸せすぎるくらい」
「……そか」
「俺がそんな顔させたかったな」
「…え、？」
「俺が、Aのこと幸せにできたらって」
聞き間違えたかと思ってパッと彼の方を見たら、
熱く鋭い瞳に捕えられた。
「俺ずっとずっと好きやってん。」
「もちろん今だって」
じわりじわり唇の距離を縮めてくるから、
拒むなりなんなり簡単に出来たのに、
この時の私はなぜかそれが出来なかった。
肌寒い夜なのに、
触れているところが熱を帯びてく。
崇裕とは違う煙草の味がした。
．
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海羽(プロフ) - このシリーズのパスワードがかかって読めないです パスワード教えてくれませんか？ (2019年4月27日 10時) (
レス) id: 0e6b4f9a0c (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - ぼんぼんさん！リク答えて下さりありがとうございました(^^)今気付いて読みました！サイコーでしたっ！鼻の下伸ばしてる�陲舛磴鵑�目に浮かびました(笑)�陲舛磴鷁聴Δい�(/-\)素敵なお話書いて頂きありがとうございました(^^) (2018年12月23日 23時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぼんぼん。(プロフ) - ニコニコ天使ちゃんさん» ココ！久しぶり〜！返信遅くなってごめんね。わざわざ読んでくれてありがとう！ (2018年12月22日 11時) (レス) id: 9cf4a3891d (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ天使ちゃん - ぼん!!久しぶり!!光瑚だよ!!覚えてるかな?更新されてるの今気付いて全部読みました!!おもしろかったよ!!久々にぼんの作品読めてよかった!! (2018年11月25日 13時) (レス) id: 957c1204e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぼんぼん。(プロフ) - 青恋さん» 最初からですか！私の妄想にお付き合い頂きありがとうございました！きゅんを届けられたことも嬉しいのに一番だなんて……！これからもよろしくお願い致します！ (2018年10月20日 18時) (レス) id: a54c6f3007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年9月20日 20時
